2014年6月1日に行なわれるル・マン・テストデーでいよいよ1周の電動走行テストを行なうZEOD RCは、13.6km/hのサルテ・サーキットを電動走行のみで走る史上初のレーシングカーとなる。そのZEOD RCのボディカウルの内側の全貌がロンドンで公開された。
電動走行時のZEOD RCは、2個搭載された110kWのモーターを出力を、トランスミッションを介して路面に伝えている。最高速は約300km/hに達するという。搭載されるバッテリーは12kWh、電圧は400Vで、モーターのみの出力は150ps×2で約300ps。また搭載されているエンジンは3気筒・1.5L直噴ターボで、最高出力は400ps。このエンジンは通常の駆動と、ジェネレーターによる発電の両方を担当する。
通常のレース走行では、エンジンパワーとモーター出力を同時に使用し、燃料補給前の1周のみ電動での走行モードにするという作戦だ。