日産自動車は、マツダからミニバン「プレマシー」のOEM(相手先ブランドによる生産)を受け、5月に国内で販売することを発表した。
プレマシーの累計生産台数は88万5千台を超え、マツダを代表する人気車種だ。日産は、エルグランドやセレナなどの車種展開は販売が好調だが、やや小型のプレマシークラスのミニバンは伸び悩んでいる。
今回のOEMビジネスはマツダがすでに国内外向けに開発したプレマシー、欧州名MAZDA 5をベースとするもので、日産にとってはミニバンの商品力強化に繋がるとみている。一方、マツダは日産に供給することで、一定の生産台数を確保し、工場の稼働率アップにつなげるというWinWinの締結とみることができるだろう。
両社は過去に、商用車の分野で、日産はマツダに対し「ファミリアバン」(日産名AD/ADエキスパート)を、マツダは日産に対し「バネットバン/トラック」(マツダ名ボンゴバン/トラックをそれぞれ供給してきている。