三菱 アウトランダーPHEVのマイナーチェンジでEV航続距離の伸延とプレミアムモデルレベルの質感に

三菱自動車は2024年10月31日、フラッグシップSUV「アウトランダー PHEV」のマイナーチェンジモデルを発売した。すでに1ヶ月前から先行予約が開始されており、約3400台の受注に達していると発表されている。

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現時点での受注状況は、最上級のP Executive Packageが51%、Pが33%と上級グレードに注文が集中している。

アウトランダーPHEVのシステムは、バッテリー電力によるEV走行、エンジンで発電するシリーズ・ハイブリッド走行、エンジンで走行しモーターがアシストするパラレル・ハイブリッド走行で変更はない。なお、PHEVとして、EVプライオリティモード/バッテリーセーブモード/バッテリーチャージモードを選択できる。

運動性能では、前後輪がモーターで駆動されることを生かし、さらにブレーキ制御も組み合わせることで、車両の前後左右、ヨーイングを総合的に制御する4輪車両運動統合制御「S-AWC」は、より精緻な制御となり、理想的な前後駆動配分が実現し、様々な路面、走行状況に合わせて4輪の接地力が最適化され、意のままのハンドリングを実現している。走行モードは、ノーマル、エコ、パワー、ターマック、グラベル、スノー、マッドの7モードを状況に合わせて選択できるようになっている。


大幅改良されたアウトランダー PHEVは駆動用バッテリーを刷新し、容量は従来の20.0kWhから22.7kWhに増大。その結果、EV航続距離は、従来の80km台から、最軽量のMグレードは106km、その他のグレードは102kmまで延長されており、自宅充電ができれば、日常ではガソリン補給なしで使用可能になっている。

またバッテリーの刷新により加速力も向上している。なお、ハイブリッド走行でのWLTC燃費はMが17.6km/L、その他グレードは17.2km/L。

また、今回の大幅改良ではエクステリアの変更は最小限で、インテリアの質感向上が図られ、プレミアム・クラスのミッドサイズSUV相当まで質感や快適性を高めている。

運転支援システムは、レーダークルーズコントロールシステム[ACC](全車速追従機能付)と車線維持支援機能[LKA]を統合したマイパイロットで、速度標識を読み取って設定速度を自動で切り替えたり、ナビゲーションの地図情報を活用して、カーブや分岐などで適切な車速に自動調整で、地図情報も活用するナビリンク機能も備えている。

加藤隆雄社長は「カーボンニュートラルの実現に向け、PHEVは有力な選択肢としてグローバルで注目が高まっています。他社に先鞭をつけたアウトランダーPHEVは、今回さらに熟成を図りいっそう洗練させました。EV航続距離を伸長させながら、滑らかで力強い加速性能を実現。カーボンニュートラルに貢献しながら、ドライビングプレジャーを堪能することができます」と語った。

なお、今回からアウトランダー PHEVのアンバサダーにはCMにも出演している江口洋介さんが就任した。また、ゲストとして、三菱自動車と契約した自転車競技プロモーション会社の片山右京氏、パリ・オリンピックの48kg級の柔道の金メダリストの角田夏美さんも登壇した。

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