三菱は2017年6月29日、フィリピン共和国環境天然資源省にプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」5台とEV「i-MiEV(アイ・ミーブ)」5台の計10台および、急速充電器4台を提供した。
今回の車両提供は、本年2月に同省との間で締結した、電動化技術を活用した環境負荷低減についての共同研究に関する覚書に基づくもの。CO2や交通渋滞の低減に向けた取り組みを視野に入れ、将来的には他の政府機関や大学などの研究機関、電力会社などに幅広く参画を求めていくことを検討している。
納車式が開かれたのは、パサイ市のワールド・トレード・センターで、6月29〜30日には「ASEANにおける環境に配慮した交通手段実現の為のパートナーシップ強化」をテーマとした、「第一回ASEAN Electric & Hybrid Vehiclesサミット」が6月29〜30日に開催されている。同国における生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(MMPC)は、フィリピン自動車工業会(CAMPI)のメンバーとしてこのイベントに参加。PHEV・EV車両の展示や説明を行なっている。
式典はその開会を前に行なわれ、フィリピン政府関係者や多くの来賓が出席した。提供された車両は、同省などの政府機関で、業務用車両として使用される予定となっている。
ーー益子修CEOは
「三菱自動車の電動化技術を改めて評価頂いたものと受け止めています。フィリピン共和国環境天然資源省と協力して排気ガス削減に貢献できることを光栄に思います」と述べた。