三菱は、2016年8月度の生産・販売・輸出実績を発表した。それによると、前月に引き続き厳しい市況が浮き彫りとなった。
まず生産面では、国内生産が前年比83.7%の3万1470台で、2016年4月以来5カ月連続前年比減となった。海外生産は主要生産地のアジアが3万49台(前年比79.7%)となるなど、同68.4%の3万1039台で2015年5月以来16カ月連続前年比減。総生産は2015年12月以来9カ月連続前年比減となっている。
国内販売は、表のように登録車の落ち込みが顕著だ。これは燃費不正問題により、主要車種のRVR、デリカD:5、アウトランダーPHEVなどの販売を停止していることが大きく影響している。一方、軽自動車はeKシリーズの販売が再開されたことで前年を上回る3362台を販売。燃費不正問題が発覚して以降、月間販売台数が1000台を切ったこともあったが、回復の兆しを見せている。とはいえ、国内総販売台数は2016年3月以来6カ月連続で前年比を下回っている厳しい状況だ。
主な車種の販売台数は、デリカD:5が387台(前年比60.3%)、ミラージュが343台(同113.2%)、アウトランダーが123台(同50.4%)、アウトランダーPHEVが151台(同11.5%)、eKワゴン・eKカスタムが1584台(同132.3%)、eKスペースが870台(同98.6%)、デリカD:2が463台(同216.4%)。
輸出出荷は、2016年4月以来5カ月連続で前年比減(数字は表を参照)。主な市場ではアジアが1613台(前年比74.9%)、欧州が8511台(同66.9%)と大きく落ち込んでいるが、北米が7426台(同209.7%)と数字を伸ばした。
また、表を見ても分かるように、2016年度(2016年4月から8月)、2016年暦年(2016年1月から8月)でも前年割れが続いている。
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