三菱自動車は2019年11月12日、アセアン諸国で好評を得ているMPV「エクスパンダー」のシリーズ追加モデルとなる新型「エクスパンダー クロス」をインドネシアで発表し、発売を開始した。
アセアン市場向けの3列シート・クロスオーバーMPV
ベースとなっている「エクスパンダー」は2017年に販売を開始。2018年度には約10万4000台を売り上げ、三菱では4番目の販売実績となっている。今回登場した新型モデルはSUVらしさを強め、ワイルドなデザインや実用性のニーズが高いアセアン地域の顧客向けの使用になっている。
「エクスパンダー」シリーズの最上位モデルとなる新型「エクスパンダー クロス」は、SUVの力強さ、優れた走行性能と快適な乗り心地を実現している。数々の賞を受賞した「エクスパンダー」をベースにしたMPVならではの使い勝手が良く、広い室内空間を兼ね備えた三菱らしい新型クロスオーバーMPVだ。
フロント・デザインは、最新の「ダイナミックシールド」デザイン・コンセプトを採用。SUVらしい堅牢さを際立たせるため、バンパー下部には専用スキッドプレートを装着している。ボディサイドには、ブラックのホイールアーチ・モールディングを追加している。これにより50mm広くなった全幅と、この前後モールディングを繋ぐようにドア下部へ追加したブラックのガーニッシュにより、SUVらしい堅牢性を演出。
また、大径17インチタイヤと新デザインのアルミホイールを採用し、高められた車高とのコンビネーションで、よりSUVらしさを強調。さらに、ルーフキャリアの装着を容易にするシルバーのルーフレールを追加している。
最低地上高はベースモデルのエクスパンダーより20mmを高め、クラストップの225mmを確保。これにより荒れた道路や浸水した道路での走破性を高めたほか、ドライバーの視認性を向上させている。
パワートレーンは、「エクスパンダー」と同様の4A91型・1.5Lガソリンエンジンを搭載。トランスミッションは4速ATと5速MTがラインアップ。このエンジンは既存の4A9型シリーズを強化したもので、静粛性と燃料効率を向上。また、エンジンだけでなく、高性能の吸音材と防振材を使用することにより、高い静粛性を実現している。
インテリアは、クラストップレベルの広々とした室内空間を持ち、快適な7人乗りと、乗客が簡単に出入りできる室内レイアウトを実現。2列目シートは3人でも快適に座ることができ、タンブル機構の搭載により3列目シートへのアクセスを容易にしている。
なお2列目(60:40分割)3列目(50:50分割)のシートバックは、荷物の大きさや形に合わせて使えるよう、簡単な操作で折りたたみが可能となっている。2列目中央のシートバックを倒すとアームレストとして使用でき、2列目両サイドに乗車スペースを確保すると同時に長尺物の積載も可能。また、3列目を使用する7人乗りの状態でも、5ガロンボトル(19L)4本または、標準的なベビーカーを入れるのに十分な荷物スペースを確保している。