三菱、インドネシアで生産能力増強、スラウェシ島地震の被災地支援も発表

三菱自動車は2018年10月3日、インドネシア共和国の乗用車生産拠点であるミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシア(所在地:西ジャワ州ブカシ県。以下、ブカシ工場)の年間生産能力を、ブカシエ場の設備拡張により2020年度までに現状の16万台から22万台(※)に増強することを発表した。
※最大稼動時の生産能力値基準
ミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシア ブカシエ場

エクスパンダーのエンジンを現地生産化

生産能力の増強は、次世代クロスオーバーMPV「エクスパンダー」のインドネシア国内及び輸出向け台数の増加に対応するもの。
ブカシエ場では約40億円の投資により生産設備を拡張する他、従業員を新たに800人雇用して約4,100人の体制とする予定としている。「エクスパンダー」の生産台数は、2020年度までに年間11万5千台から16万台に増加させる計画であり、このうちASEAN諸国を初めとする海外輸出分についても3万台から5万台に増加させる計画だ。
※関連記事:三菱、インドネシアでクロスオーバーMPV「エクスパンダー」の生産拡大
三菱 エクスパンダー
また、「エクスパンダ一」のエンジン生産を、日産自動車株式会社の現地生産子会社であるニッサン・モーター・インドネシア(所在地:西ジャワ州プルワカルタ。以下、NMI)で行う。NMIは新たな投資による生産設備の拡張と従業員の新規雇用により、「エクスパンダー」のエンジンを年間16万基生産する予定。

NMIでのエンジン現地生産によって、「エクスパンダ一」の部品現地調達率は約70%から約80%に上昇し、部品の新規発注等に伴う現地メーカーヘの経済波及効果も見込まれる。
 

インドネシア スラウェシ島地震の被災地に対する支援

また三菱は、2018年9月28日(現地時間)に発生したインドネシア スラウェシ島地震の被災地に対しての支援も発表した。
三菱自動車及び三菱商事株式会社(以下、三菱商事)は、現地の乗用車生産拠点であるミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシア(MMKI)、及び販売会社ミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・セールス・インドネシア(MMKSI)が、被災地への義捐金として10億インドネシアルピア(日本円で約800万円)の寄付を決定した。
また、MMKIとMMKSIからは、被災地にレスキューカーとしてピックアップトラック「トライトン」2台を貸出した。

三菱自動車の益子修CEOは、
「今回の地震で被災された皆様にお見舞い申し上げます。日本も地震の多い国であり、他の国の事とは思えず、我が事のように心を痛めております。我々として早急にできることとして、今回の義捐金の寄付と支援車両の提供を決定いたしました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、怪我をされた方々の一日も早い回復、被災された方々の早期の復興をお祈り申し上げます」
と見舞いの言葉をコメントしている。
 
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