三菱は2018年2月27日、1月の生産・販売・輸出実績を発表した。
まず生産台数に目を向けると、1月に国内で生産されたのは48,205台。これは前年比で97.3%となる台数だ。
ここだけを見るとわずかな減少傾向とも見えるが、スパンを拡げて前年4月からの累計となる2017年度累計台数で見ると、460,177台という台数は前年比で111.3%。まだまだ波に乗った状態にいると考えても良さそうだ。
海外生産は68,238台で、こちらは前年比150.6%と大幅増加している。3カ月連続しての前年比増だ。この数字を牽引している最大の要因は、やはり中国での生産が効いているといっていいだろう。生産台数の15,211台は、前年比181.7%に達している。
台数的には中国の約2倍を生産しているタイも、前年比109.6%と好調を維持していて、生産実績を安定したものとしている。またアジア全体の生産台数は66,525台を記録し、これは前年比150.2%となっている。
ちなみに国内、海外を合わせた総生産では、116,443台を生産。前年比は9カ月連続増加の122.8%となった。
国内販売は、1月実績が7,720台で前年比113.4%。このうち3,293台が登録車となっているが、その中で相変わらず強いのが、1,202台と台数ベースで売れているデリカD:5と、前年比307.9%となる585台を販売し、ますます人気を高めているアウトランダーPHEVだ。この2車種で、登録車の販売台数の半分以上を占める状態となっている。
軽自動車は4,427台を販売し、こちらは前年比107.2%。半分以上の2,305台はeKワゴン・eKカスタムによる数字で、ここだけに着目すれば前年比は140.0%になる。
このところ増える傾向にあった輸出出荷は、1月も前年比を上回った。出荷総数は31,303台で、前年比は3カ月連続増の117.7%。台数が多いのは北米で、14,611台と半数近くを占め、前年比は181.6%。アジアは1,483台だが、前年比は252.2%という高いレベルになった。