三菱は2018年2月15日、フィリピン共和国における同社の生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(以下、MMPC)で、新たにプレス工場の操業を開始し、開所式を開催したことを発表した。
MMPCは2015年1月にサンタローザ市に年間5万台の生産能力を有する車両工場を設立。2017年2月からはフィリピン政府の自動車産業育成政策「CARS Program」の支援を受けた初号案件として、コンパクトセダン「ミラージュG4(他地域名:アトラージュ)」の生産を開始した。同工場の開所以来、既に600名の追加雇用を実現している。
今回開所したプレス工場はフィリピン最大のプレス機を備えていて、2直の生産体制で年間35,000台の車両を生産する能力を持っている。これにより、ミラージュG4を初めとする車両の現地生産を加速。急成長を遂げるフィリピンの自動車市場でプレゼンス拡大を目指す、三菱の事業計画に貢献する体制を整えた。
三菱は、CARS Programに参加する初の自動車メーカーとして、2023年までに20万台のミラージュ及びミラージュG4を生産する予定となっている。プレス工場の開所により、ミラージュシリーズの現地調達率は35%に上がる。そして今後もCARS Programの重要な要件を満たすべく取り組んでいくとのことだ。
ーー開所式に出席したMMPCの押切武津洋社長兼CEOは
「新しいプレス工場の開所は、フィリピンでの三菱の事業における新しい章の始まりです。この工場により、同国における三菱のプレゼンスをさらに高めてまいります」と述べた。
【MMPCの概要】
設立:1963年2月
本社・工場所在地:フィリピン共和国 ラグーナ州 サンタローザ市(マニラから南東に約 45km)
資本金:1,640百万ペソ
主な事業内容:三菱自動車製車両の生産および販売
代表者:押切武津洋 (社長兼CEO)
株主:三菱自動車工業株式会社 51%、双日株式会社 49%
工場生産能力:5万台/年
工場敷地面積:23ヘクタール
従業員数:約1,500名(2018年1月現在)