三菱は2018年01月15日、ベトナム社会主義共和国政府との間で電動車の普及拡大に関する覚書を締結し、首都ハノイにある同国商工省(MOIT)で記念式典を開催したことを発表した。
三菱は、持続可能な自動車技術の採用を促進するためMOITと協力。効率的な電動車の利用、公共政策プログラムおよびインセンティブに関する共同研究を行ない、同国における電動車普及を促進するための方法を追求していく。
式典には、三菱の白地浩三副社長や政府関係者が出席し、プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」1台と急速充電機1台が引き渡された。
ーーMOITのチャン・トゥアン・アイン大臣は今回の覚書締結について、
「ベトナム政府が重要なパートナーとして三菱と覚書を締結することを嬉しく思っています。この共同研究は、低炭素社会への移行を促進するための非常に重要なマイルストーンです」と語った。
ーー白地副社長は、
「クリーンな自動車燃料の使用に向けベトナム政府と協力できることを非常に嬉しく思っています。三菱は電動車における先駆的な専門知識を共有し、この変革的な技術を採用するため、どのように政策で支援して頂けるのか探ることを楽しみにしています。また、この重要なインセンティブは、ベトナムのような急速に発展する市場で持続可能な自動車技術の採用を加速するための、三菱の強いコミットメントを示しています。ベトナムの環境保全に大きく貢献できることを願っています」と話した。
三菱は1994年に初めてベトナムに進出して以来、同国自動車市場の発展に尽力して来た。そしてベトナムは、二酸化炭素排出量を削減して、クリーンな空気と緑豊かな都市を作り出す方法を追求している。この覚書は持続的に自動車市場が発展していくための重要なマイルストーンになったといっていいだろう。
三菱は、ベトナム国内の他の都市においても、電動車を利用した環境保全のための共同研究を行なう予定となっている。さらにベトナム以外でも、フィリピン、インドネシアの両国と電動車の普及拡大に関する覚書を締結。フィリピンでは既に共同研究をスタートさせている。
そうした取り組みを通じて、引き続き重要市場であるアセアン地域全体で、電動車の普及を拡大し、低炭素経済への移行を支援していくことになる。