【三菱】5ナンバーミニバン「デリカD:3」と小型商用車「デリカバン」を新発売

2011年10月6日、三菱自動車は5ナンバーミニバン「デリカD:3」と小型商用車「デリカバン」を新たに国内に投入することを発表した。発売は10月27日からとなっている。 いずれも日産自動車からOEM供給を受けるもので、日産チャンネルではNV200バネットとNV200バンとして売られているモデルだ。

三菱自動車の5ナンバーミニバンは2006年3月まで販売していたディオン以来、約5年半ぶりの復活だ。つまり、国産ミニバン市場でも最大のボリュームゾーンである5ナンバー・フルサイズクラスに再び参入することになる。同時に、今年2月に投入されたコンパクトミニバンのデリカD:2(スズキ・ソリオのOEM供給車)と、三菱オリジナルの3ナンバーミニバンであるデリカD:5の間を埋める役割を果たし、さらに絶版となったグランディスからの買い替えユーザーもターゲットとしている。

デリカD:3はベース車となったNV200バネット同様、両側スライドドアを備えた居住性と積載性に優れる5ナンバーミニバン。全幅を小型車上限に近い1695mmとし、全高を1850mmと高めに設定することで、快適な居住空間とゆとりある荷室空間を実現している。ただし全長は4400mmに抑えて、最小回転半径は5.2mと取り回しにも優れている。

また低く抑えたステップ高と最適なヒップポイントにより乗降性に優れ、高めのアイポイントと余裕のヘッドクリアランスにより、快適かつ開放感ある運転環境を実現している。

グレードは7人乗り3列シートの「G」と、5人乗り2列シートの「M」が設定されている。3列シートのGでは、2名乗車から7名乗車まで39パターンのシートアレンジを実現。日常の買物から休日のレジャーまで幅広い用途に応える空間とした。荷室はさまざまな荷物の積載性に優れるだけでなく、車中泊などアウトドアレジャーでの使い勝手にも優れるフラットフロアとしている。室内にはトレイ、ポケット、グローブボックス、ドリンクホルダーなど豊富な収納スペースを設けており、助手席はシートバックを前方に倒すとテーブルとして使える機能もある。

メカニズム面もNV200バネットのキャリーオーバーとなっている。軽量オールアルミ製1.6Lエンジンと電子制御4速ATのコンビネーションで、スムーズで軽やかな走りを実現。10・15モード燃費は13.2km/L(JC08 モード燃費は12.8?13.2km/L)となっている。平均燃費、平均車速、瞬間燃費がひと目で確認できるマルチインフォメーションディスプレイを装備して、燃費を意識したエコドライブをサポートする。

一方のデリカバンは従来車と同クラスで、クラストップレベルの積載性とエコカー減税に適合する経済性など、ビジネス向けに特化した小型商用バン。また今回の新発売と同時に、従来からのデリカトラックは廃止された。

今年度中(2012年3月まで)の販売目標台数 は、デリカD:3が1000台で、デリカバンが1200台となっている。

●デリカD:3価格表

●デリカバン価格表

三菱自動車公式Web

ページのトップに戻る