マツダは2011年1月24日、主力の小型車「デミオ」をベースにした電気自動車を自社で開発し、2012年春よりリース販売することを発表した。
リース価格は、補助金などを活用した場合、300万円前後になるとみられ、国内の地方自治体や法人顧客を対象にリース販売する予定としている。
小型車デミオをベースに、電気モーターとリチウムイオン電池を搭載し、1回の充電で200kmの航続距離を目指すという。おもに市街地など近距離での移動を想定しており、リース販売によって、電気自動車の実用性や、利便性などに関するデータを集めていく考えだ。
電気自動車をめぐっては世論の関心も高まり、充電設備の整備も進むなかで、マツダも投入時期を2012年春と明らかにした。
また、マツダは既存のエンジンやトランスミッション、車体の軽量化など、基本性能の向上にも注力するとしている。アクセラやプレマシーに搭載されているアイドリングストップ機構アイストップの他、エネルギー回生システムやハイブリッドシステムを段階的に投入していく「ビルディングブロック戦略」を進めている。
2011年春にはガソリン車としては国内最高の30km/Lの燃費性能を持つ新型デミオの投入を計画しており、ハイブリッドについては、トヨタ自動車と提携して、2013年までに発売を予定している。