マツダは2025年7月9日、東京都港区の麻布台ヒルズ(森JPタワー49階)に研究開発の新オフィス「マツダR&Dセンター東京」を開設するとともに、これまで東京都千代田区の霞が関ビルにあった東京本社も同地に移転すると発表した。

自動車業界を取り巻く環境が急速に変化する中で「選ばれるブランド」 であり続けるために、走る歓びやデザイン、品質などの強みを磨き上げる一方で、電動化・知能化に対応し、研究開発、販売・マーケティング、人材採用の3領域で、首都圏機能を強化する目的で、「マツダR&Dセンター東京」を新設し、東京本社も同場所に集中させることになった。

マツダR&Dセンター東京は、自動車の知能化が進化し、競争の軸がハードウエアからソフトウエアに移りつつあるため、ソフトウエア領域の開発機能の強化を図ることが狙いだ。開発グループはコネクティッドソフトウエア開発グループと先進安全技術開発グループである。

コネクティッドソフトウエア開発グループは、コックピットで使用するアプリケーションやその直感的な操作を可能にする3Dグラフィックス、ソフトウエアのプラットフォーム開発を行なう。
先進安全技術開発グループは、主に次世代ADAS(高度運転支援システム)やシミュレーション技術開発を担当する。
また、東京に拠点を移したことで、ソフトウェア技術者が働きやすい環境となり、採用活動を強化するとともに、首都圏の大学や企業、研究機関との共創を促進するとしている。
