マツダは2024年1月26日、15車種、14万6777台のガソリンエンジンの燃料ポンプに不具合があるとしてリコールを届け出た。
また、マツダのこのリコールは2012年11月に実施されているが、検証を進めた結果、対象車種拡大の必要性が判明したため、新たに届け出ている。
市場では20件の不具合が報告された。
不具合の内容は、ガソリンエンジン車の低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)の成形条件が不適切であったため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがあるというもの。
そのため、インペラがポンプケースと接触して低圧燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合は走行中エンストに至るおそれがある。
対策は該当車両の低圧燃料ポンプを対策品に交換することになる。ただし対策部品の手配に一定程度の時間を要するとされており、交換時期は改めて告知される。
該当車両は、2012年8月~2020年5月にまでに生産された、デミオ/マツダ2、アクセラ/マツダ3、アテンザ/マツダ6、CX-3、CX-5、CX-8、CX-30、ロードスター、ビアンテ、プレマシー、ラフェスタ(日産OEM)、アバルト124スパイダー(受託生産)の15車種で、合計14万6777台となっている。
また、これ以外に修理のために交換した部品として出荷され、車両が特定されているケースで142台、車両が特定できないケースで519台分が存在している。