韓国TOYOTA&LEXUS見て、聞いて、驚いた 2025 vol3 なぜ、そんなに知名度低い

みなさん、こんにちわ。モータージャーナリストでFMヨコハマ「ザ・モーターウィークリー」DJの高橋アキラです。

前回お伝えしたソウルモーターショーですが、午前中のプレスカンファレンスを終えて、移動しました。トヨタ&レクサスのトレーニングセンターを見学に行きました。

まぁ、韓国ではTOYOTAもLexusもあまり人気がないというのだ。信じられます?

人気がないというより、知名度が低いという驚きの話を聞くことができました。確かにKIAはHyundaiグループなので、その2ブランドで韓国の乗用車の8割近いというマーケットシェア。
で、トヨタとレクサス合わせて1%がシェアだと言うんですよ〜。信じられんが。

まぁ、こうしてディーラーの数が8店舗ずつで合計16店舗、従業員数も1200人程度なので、確かに規模は小さい。そこでアピールをどうしたら良いか。

じゃ〜ん、豊田章男会長がど〜ん。

こんな感じでトレーニングセンターの1階は豊田章男会長が魅力を語っているボードがあります。さらに、レースをやるからいいクルマが作れるんだと社員に伝えているんです。ホンダは誕生の頃からレースは実験室であるといったことを言い、現在もF1で活躍していますが、ついにトヨタもそのベクトルに乗ったみたい。

昔の話は相応しくないかもしれませんが、レースや改造は御法度な時代もあったことを考えると章男会長の功績はほんとに大きい。韓国のトヨタでは神格化されていくでしょうね。

で、このトレーニングセンターで何をしているのかといえば、整備の基本はサービスなどトヨタイズムを仕込んでいくわけ。

驚いたのは、板金や塗装の訓練もしているのだとか。日本だとパーツ交換がメインで、板金修理をディーラーで行なうことはレアケースだと思うけど、韓国では、ディーラーの整備士が板金をして、塗装もするそう。パーツ交換は基本形ではないそう。そのための訓練施設という顔も持ってました。

トレーニングセンターを出た後は「Lexus brand’s complex cultural space」という場所へ。写真をよく見てほしいんだけど、隣がロッテワールドタワー。ものすごく高くて迫力満点。そのカルチャースペースは、その膝下にありました。

ここは何かというと、一般人向けのカフェです。でもちゃんとレクサスをアピールしていました。

入り口にはLXの実車が展示され、店内にはGazooレーシングにまつわるアイテムも展示されてます。

おもろいのは、これMORIZO Special。スイーツだけど、MORIZOさんが来店して食べたスイーツがお気に入りとかで、数点チョイス。それが看板メニューになっている。なんかお茶目ですね。

で、このカフェのすごいところはレクサス、トヨタのオーナーズラウンジがあるんです。

ここを2時間貸切で借りられます。オーナーである証明はキーだけ。もちろん貸切は予約制だけど、普段は、通常のカフェとして営業していて、トヨタかレクサスのクルマのキーを見せると、このスペースに案内されます。

しかも、貸切をしても無料なんです。飲食代はかかりますが、スペース利用料は無料なんです。太っ腹。で、このスペースにはレースにまつわるいろんなものが展示されていて、おのずとGazooレーシングに興味が湧き、レクサスブランドが素敵に見えてくるという作戦。

マーケットシェア1%の韓国でシェア拡大をするには、まず、神格化されたスターが実際に存在するメーカーであり、そこで作られたクルマはレースが背景にあるから高品質を保証し、ユーザーサービスは日本式のおもてなしも取り入れ、そしてオーナーとなった暁には、一般客と区別できるように専用ラウンジの利用が無料できるおもてなしがある。といったことのようでした。

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