レクサスは2012年7月30日(現地時間)、米国サンフランシスコでマイナーチェンジしたLS460とLS460L、LS600hLを公開した。新型LSでは、GSから導入されたフロントフェイスの象徴である「スピンドルグリル」を採用。世界最先端の衝突回避支援型プリクラッシュ セーフティ システム(PCS)をはじめ、AHS/BSMといったデバイスを新たに搭載。さらに今回からスポーティな走りを追求した「LS460 F SPORT」を新設定している。日本での発売は10月を予定している。
新型レクサスLSは、「熟成の極み」と「革新の融合」をキーワードとし、次世代LEXUSの方向性を確立すべく大幅な進化を目指したという。具体的にはモダンさと威厳を兼ね備えたデザインと、エモーショナルな走りをもたらす基本性能に磨きをかけたほか、世界最先端の先進安全技術を新たに採用して、LEXUSのフラッグシップにふさわしい正統派プレミアムセダンに進化させたとしている。
まずは逆台形のアッパーグリルに台形のロアグリルを組み合わせた「スピンドルグリル」をフロントフェイスに採用。力強く毅然とした表情に代表されるモダンさと威厳を兼ね備えたエクステリアを提案している。一方で室内では水平基調のモダンでエモーショナルかつ品格あるインストルメントパネルに、12.3インチのワイドディスプレイやリモ?トタッチを装備。進化したドライビング空間の創出を目指した。
走りの熟成と進化のシンボルとして、スポーティな走りを追求したLS460 F SPORTを新設定。ローダウン・エアサスペンションやトルセンLSD、アクティブスタビライザーなど、エモーショナルな走りをもたらすF SPORT専用装備を搭載。さらにグリルやフロントバンパー、本革スポーツシートなど、内外装に F SPORT専用アイテムを採用している。
今回最大のトピックは世界最新レベルの衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ システム(PCS)の採用だろう。これはミリ波レーダーやステレオカメラ、近赤外線投光器により、歩行者にも対応する夜間検知性能と衝突回避を可能としたシステムだ。さらにカメラにより先行車や対向車を検知し、そのエリアだけ遮光して他のエリアをハイビームで照射することで、前方車両を眩惑することなく自らの前方視界確保を支援するアダプティブ ハイビーム システム(AHS)や、自車と並走する車両をレーダーで検知し、サイドミラーの死角に入るとインジケーターの点滅により注意を喚起して、側方確認を支援するブラインドスポットモニター(BSM)なども採用している。