【レクサス】 レクサスの新デザインを採り入れたGS350がベールを脱いだ

2011 年8月19日、トヨタはカリフォルニアのペブルビーチで開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」の会場で、4世代目となる次期型の「レクサスGS350」をワールドプレミアとして発表した。日本国内にも2012年初頭に販売が開始される。

この次期型GSは、今年4月のニューヨーク国際オートショーに出展されたコンセプトカー「レクサスLF-Gh」の量産仕様である。ただしLF-Ghはハイブリッドモデルのコンセプトカーであり、今後はその市販バージョンの「GS350h」や、スーパースポーツモデルの「GS350 F SPORT」をシリーズに追加すると発表している。

↑これがニューヨークショーに出展された「レクサスLF-Gh」。

次期型GS350は『GS=グランドツーリング・セダン』というコンセプトに合わせた4座席のGTであることに変更はないが、快適に高速でロングドライブできるパフォーマンスやキャビンスペースを備え、レクサスのバリューである所有する喜びや操る楽しさ、感性に響くラグジュアリー性を、性能の向上と先進技術の採用により実現したとしている。

↑エグゾーストの処理は最近のトレンドに従うもの。現行型より全幅が20mm、全高が30mm拡大している。

特に注目されるのは新しいデザインだ。これまでのレクサスのデザインフィロソフィとされてきた「L-finesse」(先鋭精妙の美という意味)の手法がかなり変貌し、アグレッシブさ、先進性を強調したテイストになっている。言い換えれば、これまでのレクサス・デザインの主張に力強さやメッセージ性が薄かったということだろう。

↑4850mmの全長とホイールベース2850mmは現行モデルと同一。

フロントグリルは逆台形のアッパーグリルとブレーキ冷却ダクトを一体化したハの字形のロアグリルとコンビネーションすることで、新たなデザインアイコンとなる「スピンドルグリル」を採用。このスピンドルグリルは今後のレクサスの顔として統一的に採用される。

↑今後のレクサスの顔となる「スピンドルグリル」は上下の二部構成だ。

GS350の走りについては、LFA、CT200hから加えられたドライビングテイストの第3弾として、動きの切れの良さと鋭さを取り入れているという。今回は、新たにドライブモードセレクトを採用している。切り替えスイッチにより「ECO/NORMAL/SPORT S/SPORT S+」のいずれかが選択できる。

この選択により「SPORT S」モードではエンジン出力や変速などパワートレイン制御を行い、「SPORT S+」モードはパワートレイン制御に加えてシャシー/パワーステア制御、車両応答の制御も採用しているという。より高出力/高回転変速、ステアリングギヤ比の高速化、ダンパー減衰力のアップなどが行われるようだ。これらはすでに世界基準のプレミアムカーの多くが採用している総合制御システムである。

エンジンは3.5LV型6気筒の2GR-FSE型を搭載。燃料噴射システムは従来どおりの「D-4S」、つまり直噴インジェクターとポートインジェクターの併用で、制御を改良することでよりパワーアップを果たしている。

新型GSではプラットフォームを変更し、新開発のサスペンションを採用している。おそらくレクサスLSとサスペンションを共通化すると予想される。リヤサスペンションはピボット点を下げ、ダンパー/スプリングを外側に移動させることでトランクスペースを拡大し、クラストップのラゲッジスペースを確保しているという。

さらにドライビングポジションとシート性能が見直され、運転操作性を向上し、疲れにくい運転姿勢にしているという。またドライバーズシートだけでなく、後席も快適性を高めているとしている。

↑12.3インチのモニターはさすがに超巨大だ。

インテリアの細部ではレクサス初となるアナログ時計を採用している。これも今後のレクサスの標準装備になるようだ。またダッシュボードの中央には世界初の12.3インチの大型ディスプレイを設置している。

レクサスGSは、1991年に初代アリストとして日本国内向けにデビュー。その後1993年からはレクサスのブランドで「レクサスGS」として海外向けに生産・輸出を開始。2005年に導入された3代目からは、国内も含めてレクサスGSとして販売されていた。

 

 

 

 

 

 

 

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