
2023年ジャパンモビリティショーにて、コンセプトモデルがお披露目されてから約2年。9月4日に、ついに待望のデビューとなった新型プレリュード。発売は9月5日より開始する。
新型プレリュードは、大空を自由にどこまでも飛べるグライダーを発想の起点とし、優雅に滑空するような高揚感と非日常のときめきを感じさせるクルマを目指し、「UNLIMITED GLIDE」をグランドコンセプトに開発が進められた。ホンダ独自のハイブリッドシステムである「e:HEV」をさらに進化させ、「操る喜び」を継承しながら、環境性能や日常での使い勝手も追求した電動化時代の新しい「スペシャリティスポーツ」の先駆け・前奏曲(プレリュード)となるモデルだ。
エクステリアデザイン


低くシャープなフロントノーズ、抑揚のあるなめらかなボディラインに加え、低くワイドなスタンスがダイナミックな走りを想起。ヘッドライトは羽ばたく勢いを表現し、外側に向かって駆け上がる細かいストライプを成型したマルチファンクションライトと、夜間の視野向上に貢献するアダプティブドライビングビーム、アクティブコーナリングライトを採用。また、ルーフレザーブレーズ技術によりアンテナはガラスプリント化。スムーズでクリーンなルーフラインを実現している。その他にもフラットなサイド面を実現するフラッシュアウターハンドル、上質さを表現するフロントグリルのブラッククロームメッキなど、デザインのこだわりは細部にも及ぶ。フロント&リアバンパー下部中央にあるブルーアクセントは、コンセプトである「UNLIMITED GLIDE」を象徴し、伸びやかさと低全高を印象づける狙いだ。








インテリアデザイン
内装においても滑空するような高揚感を感じさせるデザインを採用。内装のメインカラーは「ブルー×ホワイト」。思わず触れたくなるような、やわらかな陰影のホワイト表皮や所有する喜びを高めるPRELUDEロゴの刺繍、乗降時のスムーズな足の出し入れを考慮したドアライニング形状など、きめ細やかな作り込みで特別感を演出する。
また、運転席と助手席を作り分け、運転席はスポーツ走行に適したホールド性を高めたシートに、助手席はほどよく包まれるような快適さを実現。低く、水平基調の視界、Dシェイプデザインのステアリング、メタル製パドル、PRELUDE専用に開発されたフルグラフィックメーターなど、走りへの期待感を高めるデザインが目を惹く。
パッケージデザイン
新たな価値を持つ新時代のスペシャリティカーとして「特別な」「多目的な・万能な」という、相反する要素を両立できるパッケージを掲げる。ワイド&ローでスムーズなボディによりスペシャリティスポーツらしいプロポーションを実現するために、全高に占めるタイヤ外径の割合をスポーツカーのトレンドラインである約50%に設定。また、トレッドとホイールベースの比率を、これまでのホンダスポーツモデルを参考にしつつ、直進安定性と旋回性能がバランスできる比率に設定している。
荷物の出し入れがしやすい開口部の広いテールゲート式の荷室にはスーツケースも楽に入り、さらに後席を前倒しすることで9.5型ゴルフバッグ2個、ショートサイズのサーフボード2枚なども積載可能。床面ボードの下には収納スペースを設け、コンビニフックや床面ボードを立てて仕切り板として使うことで前後のスペースで荷物を分けておくことができるなど、まさに多目的な使い方ができるクルマに仕上がっている。
ダイナミクス

ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」に、ホンダ車として初となる制御技術「Honda S+ Shift(ホンダ エスプラスシフト)」を採用。モーター駆動でありながら、仮想の8段変速で加減速時に緻密にエンジン回転数をコントロールし、あたかも変速機があるかのようなダイレクトな駆動レスポンスと鋭い変速感を実現。さらに、エンジン回転数と同期した迫力のある音をスピーカーから付加することでエンジンサウンドの音質を高めるアクティブサウンドコントロールシステム、およびこれと協調し俊敏に反応するメーターなどによって、乗る人の五感を刺激し、よりドライバーとクルマが一体化するような、爽快で意のままの走りを実現している。
また、コンセプトであるグライダーを体現する制御として、ニュートラルギアに入れたかのような減速度で走行する「コースティング制御」をホンダ車として初採用。Dレンジ状態から減速セレクターを「+」に操作することで、走行時、先の赤信号に向けて距離の長いアクセルオフをする時など、再加速の必要性が少なくなり、ペダル踏み替えによる操作の負荷を軽減する。






ドライブモードは「SPORT」「GT」「COMFORT」の3つを選択可能。それぞれに「エスプラスシフト」の制御を組み合わせることで6種類の走りを楽しむことができる。また「INDIVIDUAL」モードも設定しており、パワートレーン、ステアリング、サスペンション、メーター、エンジンサウンド、アダプティブクルーズコントロールなど6項目をカスタマイズすることで、自分だけのドライブモードへとカスタムすることが可能だ。
応答性の良いハンドリングとスムーズな乗り心地を両立させるため、アルミ製フロントフードや高張力鋼板を積極的に適用し、“剛と柔”をあわせ持つボディ骨格を採用。
空力特性も、低速域から高速域まで一貫した旋回フィールが実現できるよう細部の液状にまでこだわっている。
CIVIC TYPE Rのシャシーをベースに専用セッティング
ピュアスポーツ性能を追求したシビック タイプRのシャシーをベースに、プレリュード専用セッティングを施し、応答性の良いハンドリングとスムーズな乗り心地を実現。スペシャリティカーにふさわしいシャシーに仕上げている。
- 卓越したハンドリング性能を実現する「デュアルアクシス・ストラットサスペンション」
- 綿密にダンパー減衰力を制御する「アダプティブ・ダンパーシステム」
- 高剛性でVGR(可変ステアリングギアレシオ)による取り回しの良さを備えた「高応答ステアリングシステム」
- トルクステアを抑制し操舵の安定性を高める「等剛性ドライブシャフト」
- リニアなブレーキフィールと高い耐フェード性で安心感の高い「Brembo社製大容量ブレーキ」
- ノイズリデューシングホイール採用の高剛性「19インチ大径ホイール」など
さらに旋回時の回頭性、挙動安定性を向上させるアジャイルハンドリングシステムはホンダ車初となるブレーキング時まで作動範囲を広げ、ターンインからコーナー脱出までシームレスなライントレースを可能とし、障害物等を緊急回避するような場面においても、挙動を安定させることに貢献。
先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備
先進の安全運転支援システムであるホンダ センシングは、プレリュード専用のセッティングとし、人の感覚に近い自然な制御を実現。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 近距離衝突軽減ブレーキ
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- アダプティブドライビングビーム
- ブラインドスポットインフォメーション
- パーキングセンサーシステム
- 後退出庫サポート
- 急アクセル抑制機能
Google搭載9インチディスプレイ
スマートフォンで使い慣れた機能をクルマでも使えるGoogleを搭載した9インチHonda CONNECTディスプレイを搭載。Googleアシスタント、Googleマップ、Google Playなどにより、クルマの移動と日常がシームレスとなり、よりパーソナライズされたドライブを実現する。
BOSEプレミアムサウンドシステム
8スピーカーのBOSEプレミアムサウンドシステムを標準装備。各スピーカーのイコライザーを最適に調整することで、コンサート会場にいるような臨場感を再現。独自技術の「ダイナミック スピード コンペセーション」により車速に応じて音量と音質までも自動調整し快適なリスニング体験を提供する。
ボディカラー


新色のムーンリットホワイト・パールは、次世代の電動車を象徴するプレリュードにふさわしいカラーとして新開発。マイカベース層の体積収縮率を高めることで乱反射を抑え、強い陰影感を実現することで、膨張色である白色においても造形が際立つ。
- ムーンリットホワイト・パール(Honda新色)
- メテオロイドグレー・メタリック
- クリスタルブラック・パール
- フレームレッド
- ムーンリットホワイト・パール&ブラック(2トーンカラー)※Honda ON限定販売専用色
スペック
車両価格 617万9800円
乗車定員 4人
エンジン 2.0L直噴アトキンソンサイクルエンジン+2モーターハイブリッド
トランスミッション 電気式無段変速機
駆動方式 FF
全長×全幅×全高 4515×1880×1355ミリ
ホイールベース 2605ミリ
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