ホンダは2025年7月31日、9月に発売予定のハイブリッド・スポーツモデル「プレリュードの情報を、特設ホームページで先行公開した。

【関連記事】新型プレリュード・コンセプト
【関連記事】LAオートショーでデビューしたプレリュード
【関連記事】新型プレリュード・ハイブリッド
【関連記事】プレリュードはシビック TYPE R譲りのシャシー
新型プレリュード先行情報サイト:https://www.honda.co.jp/PRELUDE/new/
新型プレリュードは、環境性能と日常での使い勝手を両立させながら、電動化時代における操る喜びを訴求し、ホンダのスポーツマインドを体現するスペシャリティ・スポーツモデルだ。

ハイブリッドのプレリュードは、1978年11月に初代プレリュードが生産開始されてから45年後、5代目プレリュードからは25年後となる2023年、ジャパン・モビリティショーでワールドプレミアを行ない、同年のロサンゼルス・オートショーで北米での初公開が行なわれている。

初代から数えて6代目となる新型プレリュードのパワートレインは、シビック・ハイブリッドをベースにしており、高効率の2.0L 4気筒ミラーサイクル・エンジンに2モーター式ハイブリッド「e:HEV」を組み合わせている。
そしてこの新型プレリュードには新開発の「S+シフト」という新しいドライブモードが採用されている。このS+シフトは、e:HEVの特性を生かしながら、ドライバーとクルマの一体感を強調し、マニュアルシフトの感覚、エンジンサウンドを協調させることでドライビングプレジャーを高める新機能だ。

加減速時に緻密にエンジン回転数をコントロールし、ダイレクトな駆動レスポンスとクイックな変速感を両立させ、さらにエンジン音を一体化させている。全車速域で、運転状況や走行環境に応じた擬似的な8速のアップシフト、ダウンシフトが行なわれる。つまり本来は変速のないe:HEVだが、あえて8速のトランスミッションのように段付き感のある加速、減速が行なわれるのだ。
またシフトホールドが作動する状態では、運転状態に合わせた最適なエンジン回転数を維持することで、再加速時におけるエンジン発電電力を最大限駆動力へ活用。これにより、アクセルを踏んだ際のモーター初期応答時間を大幅に短縮させ、ドライバー操作と直結した、リニアなレスポンスを生み出す。
さらに、エンジン回転数と同期した迫力のあるサウンドをスピーカーから流している。サウンドの音質を高めるアクティブ・サウンドコントロールシステムとし、これと協調し俊敏に反応するメーターなどにより、あたかも高回転エンジンを搭載するスポーツカーに乗っているかのように錯覚させることができる。これによりドライバーの五感を刺激し、爽快で意のままの走りを目指しているわけだ。
新型プレリュードはシビックのプラットフォームと共通で、フロント・サスペンションはシビック TYPE R譲りのデュアル・アクシス式ストラットとし、電子制御ダンパーを採用。運動性能の高さとダイレクトで俊敏なドライブフィールを実現している。また、フロント・ブレーキはブレンボ製対向4ポット・キャリパーを装着する。
新型プレリュードは、大空を自由にどこまでも飛べるグライダーを発想の起点とし、優雅に滑空するような高揚感と非日常のときめきを感じさせるクルマを目指し、「UNLIMITED GLIDE(アンリミテッド・グライド)」をコンセプトとしている。

翼を大きく広げて空を舞う普遍的な機能美のプロポーションを持ち、ダイナミックでありながらスムーズに旋回するグライダーのように、どこまでも行きたくなるような特別な走りの楽しみを追求している。
独自のハイブリッドシステム「e:HEV」をさらに進化させ、操る喜びを継承しながら、環境性能や日常での使い勝手も追求した電動化時代の新しい「スペシャリティスポーツ」の先駆けとなるモデルに位置づけられている。
エクステリアは、グライダーが滑空するイメージをベースとし、低くシャープなフロントノーズ、抑揚のあるなめらかなボディラインに加え、低くワイドなスタンスがダイナミックな走りを想起させる。
またグライダーをイメージしたヘッドライトや、スムーズでクリーンなドアパネルを実現するフラッシュアウターハンドル、そして上質さを表現するフロントグリルのブラッククロームメッキなど、スペシャリティカーらしいデザインとしている。

インテリアは、運転席だけでなく助手席も快適な空間を追求。インテリアのメインカラーである「ブルー×ホワイト」は、軽快なホワイトと深いブルーのコーディネートとしている。思わず触れたくなるような、やわらかな陰影のホワイト表皮や所有する喜びを高めるプレリュードのロゴの刺繍など、きめ細やかな造り込みにより特別感を感じさせるインストルメントパネル・デザインとなっている。

また、運転席と助手席を作り分け、運転席はスポーツ走行に適したホールド性を高めたシートとする一方、助手席はほどよく包まれるような快適さを追求。低く、水平基調の視界、Dシェイプデザインのステアリングホイール、P専用のフル・グラフィックメーターなど、走りへの期待感を高めるデザインとなっている。
パッケージングは、新時代のスペシャリティカーとして特別感、多目的・万能性という、相反する要素を両立させることを目指している。
ワイド&ローでスムーズなボディによりスペシャリティスポーツらしいプロポーションを実現するとともに、大径タイヤと最適なホイールベースにより高い運動性能を実現している。
また、開口部の広いテールゲート式の荷室によって荷物の出し入れをしやすくしたほか、さまざまな荷物を積載できる後席可倒機構、床面ボードの下には収納スペースを設けており、コンビニフックなどにより、使い勝手の高いラゲッジスペースを実現している。