ホンダは2022年12月7日、商用から車中泊用途など趣味を楽しむライフスタイルのニーズなど幅広いユーザー層に適合するクルマとして好評の軽バン「N-VAN(エヌバン)」をベースとした、新型軽商用EVを2024年春に発売すると発表した。
ホンダは2050年に全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現を目指しており、この実現に向けて4輪車では、2030年までにグローバルで30種類のEV展開を予定しているなど、電動化の基本戦略は2022年4月に発表している。
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この戦略の中で日本市場向けの第1弾として軽商用EVが送り出されることも発表されていた。その理由は、日本市場では多くの人の暮らしに欠かせないクルマとして重要な軽自動車があり、EVの普及にあたっては優先して取り組むべきと考え、中でも商用車は、環境負荷低減の観点で企業の電動化に対するニーズが非常に高いことから、まず軽商用EVを最初に投入し、その後は軽自動車EVを展開していくとしている。
今回の発表では、軽商用EVは商用バンであるN-VANをベースとし、大容量の荷室空間と、助手席側のセンターピラーレスによる荷室空間の使い勝手の良さ、アレンジ力の高さを前提に、EVならではの優れた静粛性や、ストップ&ゴーの多い交通環境に適した、力強い加速を実現するとしている。
これにより、近年需要の高まる市街地でのラストワンマイル配送などの商用利用に加え、個人ユーザーの日常使いにも柔軟に対応する、日本の暮らしになじむEVとなることを目指すという。
EVで課題となる航続距離は200kmを目標とし、商用利用はもちろん、日々の買い物や通勤・通学、趣味活用などに十分対応する実用性を持たせ、価格についてもガソリン車と同等の100万円台からの設定とする計画となっている。
なおこの新型軽商用EVのバッテリーは、日産車と同じエンビジョンAESC製を採用すると想定されている。
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