2015年9月11~13日、FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、2ヶ月間の夏休みを終えアジア・ラウンドの初戦となる日本のツインリンク・もてぎで第9戦が開催された。日本では過去に岡山国際、鈴鹿と行なわれてきたが、今回のもてぎでは初の開催となる。
初めてのコースということで、限られた走行でセッティングを行なうが金曜日のテスト走行でトップタイムをマークしたのはホンダのガブリエレ・タルクィーニだった。そして公式予選ではホンダのミケリスはそれまでのトップタイムのシトロエンのJ.M.ロペスを0.080秒上回り、ポールポジションを獲得。これまでシトロエンが独占してきポールポジションをホンダが手に入れたのだ。シビックより60kg重いハンデ重量を搭載するシトロエンは今回は苦戦気味だ。
しかし霧雨が降るレース1の決勝では、シトロエンのロペスが好スタートを切り、ポールのミケリスを抜き去った。トップに立ったロペス選手は独走ペースで、これをシビックのミケリスとタルクィーニが追う展開。その後ろでは3台のシトロエンが4番手争いの接戦を演じていた。最終的にロペスが独走し今季7勝目を獲得した。
リバースグリッドで行なわれるレース2は、ポールポジションがヒューゴ・ヴァレンテ(シボレーRML)、セカンドグリッドはニッキー・キャツバーグ(ラーダ)、3番手はシビックのモンテイロだ。
レースのスタートが切られると、モンテイロが2台をかわして第1コーナーでトップを奪う。レース1を制したロペスはタイヤトラブルでまさかのコースオフ。またミューラーもボンネットが開くトラブルと、シトロエン勢には不運が続いた。
レースはトップを快走したモンテイロが今季2勝目を挙げ、ホンダのホームグラウンドで凱歌をあげることができた。
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