2015年6月5~7日、FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)第5戦・ロシアが市街地の公道を使用するモスクワ・レースウェイで開催された。レース1ではシトロエンC-エリーゼWTCCを駆るY.ミューラーが圧勝し、レース2はホンダのT.モンテイロが優勝を果たした。
公式練習ではホンダ勢がパフォーマンスを向上させていることを証明し、最速タイムをマークしたが、公式予選でポールポジションを獲得したのはシトロエンのミューラだった。ミューラーと予選2番手のロペスは、レース1のスタートでそのポジションを守ると、他車を寄せ付けない1-2態勢を築き上げ、そのまま16周のレースを走り切りフィニッシュした。予選6番手のマー・チンホワは5位、予選11番手のセバスチャン・ローブは9位にそれぞれポジションを上げ、シトロエン・レーシングの4台は揃って入賞した。シトロエン・レーシングは開幕以来5戦連続でポールポジションと、レース1で1位、2位を占めるという圧倒的な実績を残している。
リバースグリッドで行なわれるレース2は、序盤から激しい展開となった。グリッド後方からスタートしたシトロエン勢は、追い抜きの難しい状況のなか、チンホワが5位、ミューラーが6位、ローブが7位で入賞。スタートでの失敗によりドライブスルーペナルティを科されたロペスは、今季初めて入賞を逃した。
レース2はシビックのモンテイロがポールポジションから、同じシビックのミケリスが3番手からスタート。モンテイロ、ミケリスともに好スタートを決め、モンテイロとミケリスは、1秒以内の僅差で1-2態勢を保ちながら周回を重ねる。
終盤になって今回から新型車、ベスタを投入したラーダのハフがミケリスを抜き去る。そしてモンテイロはそのまま逃げ切り、今季初優勝を飾った。
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