3月にアルゼンチンで開幕した2015年WTCCは、アフリカのモロッコで第2戦を迎えた。4月17~19日、モロッコのマラケシュの道幅の狭い市街地コース、ムーレイ・エルハサンで戦いの火蓋が切られた。
フリープラクティスから、シトロエンのJ.M.ロペスは別格の速さを見せ、ただ一人1分44秒台を記録する。以下、ミューラー、ベナーニとシトロエン勢が続き、シボレーのヴァレンテが4番手に入っている。18日に行なわれた公式予選では、やはりJ.M.ロペスが異次元の走りで1分43秒393でポールポジションに。そしてセバスチャン・ローブ・レーシングのシトロエンを駆るベナーニが2番手、中国人の星、マー・チンホワが3番手に。以下、シボレー勢、シビック勢が続いた。
レース1では、ポールポジションからスタートしたロペスがマー・チンホワの追撃をかわし勝利を飾り、5番手からスタートしたセバスチャン・ローブが3位、予選でペナルティを受け11番手スタートとなったイヴァン・ミューラーが5位に浮上。地元出身のメディ・ベナーニが予選2番手から4位に入る健闘を見せ、コースサイドから大声援を浴びた。シトロエンC-Elysee WTCC は1位から5位までを独占するという初の快挙を成し遂げた。
リバースグリッドで行なわれるレース2は、ミューラーがポールポジションから、ローブが3番手、チンホワが8番手、ロペスが10番手からのスタート。1周目でローブが2番手に上がり、ロペスは5番手にジャンプアップ。さらにロペスは6周目に3番手となり、この時点でシトロエン・レーシングの4台が上位を独占。その後、チンホワはコースアウトして脱落したものの、トップ3は安定した走りでチェッカーを受けた。
なおシビック勢は今シーズンのためにエンジンのパワーアップを図り、劣勢を挽回しているが、シャシーやエアロダイナミクスの面でまだ十分とは言えない。そのため、次のハンガリー戦で大幅にアップデートを行ない、競争力を高めるとしている。
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