ホンダは2023年1月13日、「東京オートサロン 2023」で2024年シーズンのスーパーGT GT500クラスに参戦を目指す「シビック TYPE R-GT CONCEPT」を公開した。
ホンダは、これまでスーパーGT GT500クラスにNSX GTで参戦している。しかし、NSXの生産が終了したこともあって次期型マシンとしてシビック TYPE RをベースにしたGT500にモデルチェンジすることになったわけだ。
NSX GTは2016年からスーパーGTに参戦しており、GT500クラスはドイツのDTMと共通のFRレイアウトのシャシーを使用することになっていたが、NSX GTだけは例外的にミッドシップ配置となっていた。しかし、2020年からはついにNSX GTも他メーカーと同様のフロント・エンジン配置に変更し、シリーズ・チャンピオンを獲得している。
2024年からの参戦を目指す「シビック TYPE R-GT CONCEPT」は、もちろんGT500共通シャシーを使用し、フロントに縦置きに搭載されるエンジンは2.0Lの希薄燃焼レース・エンジンである。
現在のホンダで最もスポーツ性能が高いシビック TYPE Rのイメージをベースにしたレース・ボディを架装している。しかし、GT500はボディの空力性能が勝負の行方を決する現状のため、開発テストを経てディテールは変更される可能性が高い。
なお、東京オートサロン 2023で実施された「東京国際カスタムカーコンテスト2023」でこのシビック TYPE R-GT CONCEPTがコンセプトカー部門・最優秀賞を受賞した。