ホンダは2022年6月30日、シビック・シリーズのハイブリッド・モデル「シビック e:HEV」を正式発表し、7月1日から発売を開始した。
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新型シビック e:HEVは、すでに4月にデザインや概要が発表されているが、2ヶ月余を経て正式に発売されることになったわけだ。
新型シビック e:HEVの開発コンセプトは「爽快スポーツe:HEV」であることからわかるように、ハイブリッドの常識を破るスポーティで気持ちよい走りと、走行中の静粛さや乗り心地のよさなど快適で上質なキャビン性能を追求し、Cセグメントのクラスを超える質感が感じられるクルマとして熟成されている。
またより燃費性能を高めるため、e:HEV専用の2.0Lエンジンは新開発され、直噴多段噴射化、高速燃焼などにより41%という高い最高熱効率、従来とは比較にならないほど幅広い回転域で理想空燃比による燃焼を実現。この新エンジンの特性を生かし、高速巡航時での燃費の低減、エネルギー回収効率の向上を両立。
市街地、郊外路で50~60km/hの速度域でもエンジンがストップしたままのEV走行が可能になっており、アクセルの踏み方に慣れると、市街地や郊外などの幅広い速度域でエンジンを使用せずEV走行することができ、実用燃費は大幅に向上しているのもアピールポイントだ。
e:HEVのハイブリッド・システムも、効率の高さとドライバーの意思通りに反応するリニアな加速性能を両立させるため、制御が最適化された最新のシステムに進化している。また駆動モーターも135kW(184ps)/315Nmと、従来のアコード用より高められている。
インテリアは、e:HEV専用の10.2インチ・デジタルグラフィックメーターを採用し、加減速をわかりやすく表現するために、パワーメーターを採用。パワー(加速)は指針で表示し、タコメーターのようなわかりやすイ表示としている。また、チャージ(減速回生)はバー表示とし、減速セレクター使用時は、バーの色を変更するとともに減速セレクターのポジションを表示し、選択中の減速度を分かりやすく表示できるようになっている。
またドライブモードは、ECON、ノーマル、スポーツに加え、e:HEVモデルはインディビジャル・モードが追加され、加速特性、ステアリング特性、メーター表示を任意に選択可能となっている。