ホンダ 新型アコードはGoogleの搭載など最新技術を全方位に搭載して登場

ホンダは2024年3月7日、11代目となる新型アコードを3月8日から発売を開始した。新型アコードは、すでに2023年9月にデザインなどを発表しているが、約半年を経ての正式発売となっている。

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新型アコードは、アメリカではメアリーズビル工場、中国では広州工場、武漢工場、タイではプラチンブリ工場で生産されるグローバルDセグメントのセダンだが、日本市場へは海外市場より遅れての導入となっている。

新型アコードのボディサイズは、グローバルDセグメントサイズで、全長4975mm、全幅1860mm、全高1450mm、ホイールベース2830mmで、先代モデルに比べ全幅、全高、ホイールベースは同じだが、全長は+75mmで、全長だけが延長されている。

新型アコードのグランドコンセプトは「Driven by My ACCORD ~相棒アコードとより高みへ~」とし、最新のe:HEVシステム、最新の安全技術や先進インフォテイメントを採用している。

デザインは、全長を75mm、リヤトレッドを10mm延長することで、ロングノーズ、ロー&ワイドな4ドアクーペ風のフォルムとなっている。

インテリアは、ブラック基調で、手に触れやすい部分にはソフト素材を使用するなど上質感を向上。また、インパネラインやドアラインなどには、マルチカラーのLEDアンビエントランプを標準装備しており、7色の中から好みの色を設定することが可能だ。

エンジンとモーターを新開発したスポーツe:HEV

パワートレーンは、2.0Lの直噴アトキンソンサイクル・エンジンと、新開発の高出力モーターを採用した2モーター式ハイブリッド=「スポーツe:HEV」を採用。最大トルクを大きく向上させながら優れた静粛性を実現し、e:HEVの上質で爽快な走りを洗練している。

なお2.0Lの直4エンジンは、圧縮比13.9のアトキンソンサイクル式だが、従来のポート噴射から35MPaの高圧直噴に変更し、多段噴射、高タンブルポート/タンブル対応凹型ピストン、大量クールドEGRなどを新採用し、超微粒化、高均質で、高速燃焼を実現しており、先代エンジンよりパワー、トルクともに向上させている。

ハイブリッド・システムを構成するの2個のモーターは、従来の同軸配置から平行軸配置に変更。そしてモーター、発電モーターも新型を採用し、駆動モーターは先代よりパワー低速トルクを20Nmアップさせ335Nmとなり、発電モーターも小径・大積厚化し、最高回転数を大幅に高めることで出力を14kW向上させるなどにより、低速でより力強く、中・高速域では伸びのある加速特性としている。

ドライブシーンやドライバーの気分に応じて走りのテイストが選べるドライブモードスイッチを搭載。「ECONモード」、「COMFORTモード」、「NORMALモード」、「SPORTモード」に加え、「INDIVIDUALモード」では自分好みの設定を登録することも可能だ。

力強い加速、リニアな変速感のある制御、ワインディング路での再加速の優れた応答性など、スポーツe:HEVと呼ぶにふさわしい加速性能を生み出している。

また、減速回生セレクターは、先代モデルの4段から6段へと多段化。最大減速度を大幅に高めるとともに、より自在な減速度コントロールを実現。減速段を最高段である6段に固定すれば、加減速のほとんどをアクセルペダルだけで行なうことができる。

ボディは軽量・高剛性を追求し動的な質感をDセグメントに相応しいレベルに引き上げている。そしてサスペンション、シャシーは意のままの、滑らかなハンドリングと上質な乗り心地を両立。ダンパーはセミアクティブ式アダプティブ・ダンパーを装備している。

ステアリングはダブルピニオン式で、ベアリング部は操舵時のフリクションを大幅に低減させることにより、上質な操舵感を実現。

そして、国内初投入となるの「モーションマネジメントシステム」を搭載している。コーナリング時にスムーズな車両挙動を支援する電子制御ブレーキ制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」に、新たに「前荷重制御」の技術を加えてモーター制御とブレーキ制御を統合制御することで前後荷重をコントロールし、滑りやすい雪道や雨で濡れた路面から、市街地やワインディングなどでの一般走行まで、さまざまな走行シーンでアンダーステアやオーバーステアを抑制し、ドライバーの意のままの走りをサポートすることができる。

運転支援システムの進化

運転支援システムは、全方位で安全運転を支援する「ホンダ センシング360」を国内モデルで初採用している。フロント広角カメラ。5基のミリ波レーダー、12基の超音波センサーを使用し、全方位の車両や2輪車、歩行者を検知し、前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能などは追加されており、アダプティブクルーズ、衝突回避などの性能を大幅に高めている。

なお、2025年には、車両周辺の死角をカバーし、交通事故の回避やドライバーの運転負荷の軽減をサポートする全方位安全運転支援システム「ホンダ センシング360+」をアコードに搭載予定だ。このシステムは、ハンズオフ機能付の高度車線内運転支援機能、レコメンド型車線変更支援機能、カーブ路外逸脱早期警報、降車時車両接近警報、ドライバー異常時対応システムが追加され、より充実したレベル2.5が実現する予定だ。

Googleの搭載で日常が車内でも

インフォテイメントでは、12.3インチのホンダコネクトディスプレー、10.2インチのデジタルグラフィックメーター、さらに11.5インチ相当の大型ヘッドアップディスプレーを採用し、使いやすさと見やすさを向上。

また、エアコンやオーディオソース、音量、照明の色や明るさなどの設定を組み合わせて登録し、1個のダイヤルでまとめて簡単に操作できる「エクスペリエンスセレクション・ダイヤル」を国内向けとして初めて採用するなど操作性をアップグレードしている。

さらに日本市場では初のGoogleを搭載。Googleアシスタント、Googleマップ、Google Playを車内で簡単に利用することが可能だ。これらによって、普段からスマートフォンなどで使っているアプリをドライブでもシームレスに使用できる。

Googleアシスタントは音声操作によって、ナビの目的地の設定、音楽の再生、さらには車内温度設定やデフロスターの操作、燃料残量の確認などもできる。

Googleマップは、最新の地図情報、リアルタイムの渋滞情報の取得やルート沿いのスポット検索が可能となる。また、地図をメーターパネルに表示することも可能だ。Google Playを使用すればスマートフォンと同様に各種のアプリをダウンロードして使用することができる。

このように新型アコードは、海外仕様で採用していた先進装備を国内でも採用し、インテリジェントなDセグメントのセダンであることをアピールしている。

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COTY
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