ホンダは2017年9月28日、2017年8月度の四輪車の生産・販売・輸出実績を発表した。
■生産
国内生産の8月実績は55,123台。これは前年比105.6%で2カ月ぶりに増加となった。1月〜8月の累計でも101.7%と増加傾向を維持している。
海外生産は欧州とアジアでの伸びが目立つ。欧州は絶対数こそ少ないが、8,268台で前年比123.3%。アジアは海外生産のほぼ半数を占める182,582台を生産し、前年比は123.7%。またアジアの生産台数の大半となる中国は106,790台で、前年比は129.8%。
このアジアと中国の数字は8月単月としては過去最高で、それに伴い海外生産と世界生産も同様に8月単月過去最高となった。
米国を含む北米については、それぞれ115,274台と171,436台。前年比90%以上を維持しながらも緩やかな減少基調が続いている。
■国内販売
国内販売は登録車が相変わらず好調だ。8月の販売実績は44,163台となり、これは前年比で103.2%。2カ月連続の増加となっている。
順調な売り上げを見せているのは登録車名別4位のフィットが7,705台となっているほか、同6位のフリードが6,557台を記録した。
一方、届出車は18,637台で前年比は4カ月ぶりに減少となった91.3%。これは売り上げ台数筆頭のN-BOXがフルモデルチェンジされ、9月1日に新型の発売を控えたのが原因といっていいだろう。届出車名別の順位で見ても、1位を独走していたN-BOXが2位に後退している。
とはいえN-WGNが届出車名別9位に入るなど、地盤はしっかりしているため、1〜8月累計は218,169台となり、前年比は依然として101.9%。N-BOXも9月には盛り返してくることが容易に想像できる。
■日本からの輸出
日本からの輸出は、総合計が4,259台で、前年比は42.0%。いずれの地域も明確な縮小傾向にある。とくに北米に関しては8月実績にしても1〜8月累計にしても、前年比が40%以下になっている。