ホンダ「CEATEC JAPAN 2017」に「モバイルパワーパック」量産モデルを初公開

ホンダは、クラリティFCXをいち早く市販化したことからも分かるように、基礎技術も含めて水素自動車の開発に積極的なメーカーといえる。また同時に、電気エネルギーの利用方法や利用の場を、自動車に限らず我々の生活全般へと広げていくことに対しても非常に熱心だ。

ホンダ CEATEC2017に「モバイルパワーパッの量産タイプを展示

そんなホンダのエコにつながる最先端テクノロジーは、10月3日〜6日に千葉県の幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2017」で垣間見ることができる。様々な分野の先進技術を一堂に会するこのショーは、「社会・街」「家・ライフスタイル」「デバイス・ソフトウェア」「特別テーマ」という4つのエリアに分かれているが、ホンダはその中の「社会・街」エリアにブースを出す。

出展のテーマは「スマート エネルギー ストレージ マネジメント」。着脱可能な可搬式バッテリー及びその充放電機器で構成される「モバイルパワーパック」システムと、高圧水素ガスの製造・供給を行なう「スマート水素ステーション(SHS)70MPa」コンセプトが展示される予定だ。自然の力を用いて創り出したエネルギーを貯蔵し、必要なときに取り出して使う、低炭素で効率的なエネルギーの利用・活用が提案される。

CEATEC JAPAN 2017での出展内容の詳細は以下のとおり。

■モバイル パワーパック システム

・着脱可能な可搬式バッテリー「モバイル パワーパック」量産モデル
再生可能エネルギーを利用して発電した電気を蓄え、小型電動モビリティーの動力や、家庭での電源として活用する。
・充電ステーションユニット「モバイルパワーパック エクスチェンジャー」コンセプト
複数のモバイルパワーパックを同時に充電でき、交換用モバイルパワーパックの供給を行なうと共に、電力需要のピーク時には、ステーション内のモバイルパワーパックから送電網に電力を供給し、電力安定化に貢献する。
・充放電器「モバイルパワーパック チャージャー&サプライ」コンセプト
モバイルパワーパックと組み合わせることで、非常時の電源として、また無電化地域での常時電源として活用するなど、暮らしにさまざまな価値を提供する。

ホンダ CEATEC2017 モバイルパワーパック チャージャー&サプライ

■スマート水素ステーション(SHS)70MPaコンセプト

燃料電池自動車に供給する高圧水素を製造・貯蔵・充填する装置で、高圧水電解型水素製造ステーションとして世界初(ホンダ調べ 2017年9月時点)となる製造圧力82MPaを実現。充填圧力70MPaの商品化を見据えたコンセプトモデル。ホンダ独自技術の高圧水電解システムPower Creatorにより、コンプレッサーを使用しないコンパクトなサイズを実現、再生可能エネルギーなどの電気で水を電気分解し、水素を製造する。

ホンダは、「豊かで持続可能な社会」の実現に向け、「つくる・つかう・つながる」技術を組み合わせることで、エネルギーの地産地消と、カーボンフリー社会実現に向けた取り組みを、今後も拡大させていく。

【CEATEC JAPAN 2017開催概要】

開催テーマ:
つながる社会、共創する未来
開催日程:
2017年10月3日(火)〜6日(金)午前10:00〜午後5:00
開催場所:
幕張メッセ 千葉市美浜区中瀬2-1
主催:
CEATEC JAPAN 実施協議会
一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)
一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)
ホンダブース:
社会・街エリア 小間番号C126

CEATEC JAPAN公式ホームページ

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