ホンダは2017年6月29日、2017年5月度の四輪車の生産・販売・輸出実績を発表した。
■生産
5月の国内生産は59,944台で、前年比105.8%。3カ月ぶりに増加に転じた前月に引き続き、2カ月連続の増加となった。1月〜5月の累計生産台数も、前年比101.7%となっている。
一方の海外生産は、前月が減少傾向だった反動もあってか、367,111台で前年比107.5%となり2カ月ぶりの増加となった。この台数は5月単月としては過去最高の数字となっている。
内容に目を転じると、米国を含む北米が相変わらずやや減少となっているものの、アジアが171,529台で前年比115.1%増、そのうち中国が105,022台で同122.8%と、これも5月単月として過去最高の台数を記録。それぞれ32カ月連続、24カ月連続での増加となっている。
また欧州についても13,270台は前年比127.9%と大幅増。これも10カ月連続という大きな波に乗った好調ぶりを見せている。
それらに伴い世界生産も427,055台で前年比107.3%。やはり5月単月での過去最高台数となった。
■国内販売
国内販売はここ2カ月ほど登録車が増加し届出車が減少する傾向だったのが、5月はそれが反転する結果となった。
登録車は「フリード」が登録車名別4位となっていることに変わりはないが、販売台数は25,139台で前年比89.9%。1月〜5月累計の前年比も101.4%とやや落ち込んだ。
一方の届出車は22,839台で前年比は109.9%。4カ月ぶりに増加となった。「N-BOX」が13,119台を販売し登録車名別1位を守り続けているところに、このカテゴリーのホンダの強さがあるのだろう。「N-WGN」も前月より1つランクを落としはしたが、5,317台で9位となっている。
■日本からの輸出
海外での現地生産の規模が大きくなるにつれて、基本的に減少傾向にあった日本からの輸出台数だが、5月は久々に全般的な増加傾向となった。
まず北米が2,119台で前年比127.0%となった他、欧州が2,736台で同155.3%、アジアが927台で同123.3%。総合計でも前年比129.0%で、これは5カ月ぶりの増加となっている。
ただし1月〜5月の累計としては、アジアが前年比100%を超えている他は大きく減少傾向にある。やはり全体的な流れとしては、海外生産へ移行していっていることに変わりはなさそうだ。