ホンダは2017年4月27日、2016年度および2017年3月度の四輪車の生産・販売・輸出実績を発表した。
■国内・海外生産
2016年度(2016年4月~2017年3月)の国内生産は、81万377台で前期比106.5%。これは3期ぶりの増加となっている。しかし3月単月で見ると、7万5104台で前年比94.1%。前月も91.7%だったことを考えると、短期的には減少傾向に入っていると見ることができるかもしれない。
一方で海外生産は、2016年度生産台数が前年比107.0%の424万9470台で、年度実績としては過去最高を記録している。しかも5期連続の前期比増と好調だ。
3月の数字を見ても、前年比109.8%の41万2222台で3月単月としては過去最高。生産の拠点が、より一層海外へ軸足を移している傾向が見て取れる。とりわけ台数を伸ばしているのが、欧州と、中国を含むアジアとなっている。
こうした海外生産台数の増加をうけて、世界生産も2016年度で前期比106.9%の505万9847台、3月実績で前年比107.0%の48万7326台。それぞれ5期連続、8ヶ月連続の増加となっているのはもとより、年度、単月で過去最高となった。
■国内販売
国内販売は、2016年度の総合計が710万756台で、前期比101.0%。内訳は登録車が38万5536台で前期比100.6%、届出車が32万5220台で101.5%だ。どの括りでも3期ぶりの増加だが、ほぼ前年度の水準維持といったところだ。
ただし3月単月では届出車が前年比94.6%の4万2898台となっていて、登録車がやや増加している分と合わせても、総合計は97.6%と減少している。依然としてN-BOXが届出車名別1位を、N-WGNが届出車名別6位をキープしている割には、台数ベースではやや低調となってしまった。
■輸出実績
日本からの輸出は、2016年度で見ると仕向地に関わらず増加しているものの、3月単月ではアジアを除き軒並み減。海外での生産台数が増えているため、輸出は減少しつつあるということなのだろう。