ホンダの中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は2017年4月19日、2017年上海モーターショーで、アキュラ「TLX-L プロトタイプ」を世界初公開したことを発表した。
アキュラTLXは2014年の北米国際オートショーでプロトタイプが、同年のニューヨークオートショーで量産モデルが発表されたスポーツセダン。そのTLXをベースとして、中国の顧客ニーズに合わせて開発された中国専用モデルが、今回公開されたTLX-Lプロトタイプだ。
TLX-Lの「L」が意味するのはロングホイールベース。つまりTLXが備えている、高級セダンならではの上質な走行性能に加え、ロングホイールベース化することで、中国市場で重視される後席の空間を拡大し、快適性を向上させたモデルとなっている。
このTLX-Lの市販車は、2017年内に中国での生産および発売が予定されている。
本田技研工業株式会社代表取締役社長社長執行役員の八郷隆弘氏は、「現地生産が本格稼働を始めた中国でのアキュラは、中国専用モデルをはじめとするラインアップの拡大を図っていきます。また、現地化においては2018年にRDXの中国生産開始を予定しています」とコメントしている。
上海モーターショーのアキュラのブースでは他にも、2017年6月にマイナーモデルチェンジを予定している「MDX」や、中国専用モデルのコンパクトSUV「CDX」に艶消し塗装を施したスペシャルモデル、2016年発売となった「NSX」なども出展している。