ホンダは2017年3月29日、2017年2月度の四輪車の生産・販売・輸出実績を発表した。
このところ前年比が3ヶ月連続で増加となっていた国内生産だが、2月度は6万9126台で91.7%と4カ月ぶりに減少となった。
それに対し海外は、全体で見ると生産台数34万7501台。2月としては過去最高を記録している。これを牽引しているのが、中国を含むアジアでの生産で、前年比はアジアの括りでは128.8%で29カ月連続しての増加。中国だけを見ても144.2%は21カ月連続の増加だ。
また台数の規模こそ小さいものの、欧州生産が1万4569台と前年比176.1%となっていて、海外生産全体とともに7カ月連続で前年比が増加している。欧州は先月の140.7%をはじめ、このところ前年比150%近辺を維持しているので、生産面で急成長中のエリアといえそうだ。
一方、ここ2、3カ月減少傾向となっているのが米国を含めた北米だ。ただしいずれの括りでも前年比は9割ほどを確保しているため、海外生産全体および世界生産では、それぞれ前年比108.2%、105.1%と、いずれも7カ月連続増となった。
国内販売は国内生産の減少と同様、減少傾向が見られる。総合計では前年比96.7%の6万6748台となっているが、軽自動車に関しては3万2478台で99.7%とほぼ前年並みを販売。やはりN-BOXが車名別1位をキープするなど、相変わらずの強さを見せている。
しかし登録車は3万4270台で前年比94.1%。台数ベースで届出車との差がかなり小さくなってきている。車名別ではフリードが6位、フィットが10位となっているが、そろそろ何らかのテコ入れが必要な時期にきているのかもしれない。
日本からの輸出台数は、アジア向けが前年比129.4%の1,061台と増加しているのが目立つが、北米向けがほぼ半減したのに加えて、欧州も前年比80.6%。その他の地域の120.9%を加えても総合計では70.1%となり、2カ月連続で減少している。