【ホンダ】SDV向け高性能SoCの開発を米国ミシック社とホンダ技術研究所が共同研究開発

ホンダは2026年2月4日、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)に搭載する高性能SoC(システム・オン・チップ)に関して、この分野で独自技術と実績を持つテキサス州にあるMythic(ミシック)に出資するとともに、ホンダの研究開発子会社の本田技術研究所がMythicと車載向けSoCを共同開発すると発表した。

この車載SoCは、自動運転などに使用するため、高性能演算能力を持つAI向けとされている。ホンダはクルマの知能化、つまりSDVを実現するためには進化した高性能SoCが不可欠と考え、現在はデジタル演算の研究開発に取り組んでいる。

今後のAI技術の高度化に伴い、演算性能と省電力のさらなる技術革新が求められており、次世代の知能化に貢献する演算基盤の構築に向けて、人間の脳の仕組みに着想を得たニューロモルフィック(演算と記憶を一体化・演算することで、CPUとメモリー間のデータ転送の遅延を解消し、演算性能の向上と消費電力の削減を目指す技術)SoCに注目している。

既存のAI用SoCの演算(左)とMythicのアナログ演算

この技術によりAIの演算能力を大幅に加速させることが実現するのだ。高速演算を実現するためにNVDIAのGPUなどが脚光を浴びているが、新たな技術としてアナログ演算技術が脚光を浴びている。

Mythic社は、高効率なAI処理を省電力で実現するアナログ演算を活用した半導体技術に強みを持つスタートアップ企業で、ニューロモルフィックSoCの開発に関して、独自のアナログCiM(コンピューティング・イン・メモリー:メモリー内演算)技術に加えて、SDK(ソフトウェア・デベロップメント・キット)などのソフトウェア実装技術もカバーしている。

コンピューターinメモリーの構造

つまり、MythicのSoCの特長は、演算スピードがより速い、消費電力が極めて少ない、小型化が可能など、NVDIAのGPUを凌駕する能力をもっているのだ。

ホンダはこの独自技術に着目し、今後の技術環境や社会の変化に柔軟に対応するため、Mythicへ出資するとともに、本田技術研究所は独自のAIモデル設計や電子制御ユニットの研究開発で培ってきた知見や技術を生かして、SoCを構成するAI演算機能にMythicの技術を組み込み、さらなる演算性能の向上、消費電力の低減を目指し、次世代のSDVに搭載するSoCの研究開発を加速させていくとしている。

Mythic 公式サイト

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