【ホンダ】2027年頃に市販へ投入予定 Heim.ai社への追加出資で次世代運転支援システムの開発を強化

ホンダは2025年10月15日、自力学習によるAI技術に強みを持つHelm.ai(本社:米国カリフォルニア州)に追加出資を行なうことを決定したと発表した。

Helm.aiが今後のさらなる成長に向けて新たな資金調達を行なう中、ホンダも追加出資を行なうことで、エンドtoエンド(E2E)による次世代の自動運転、先進運転支援システムの開発を一層強化するとしている。

Helm.aiは、2016年11月に設立されたAIソフトウェアのスタートアップ企業だ。ホンダは、グローバルなオープンイノベーションプログラム「Honda Xcelerator(ホンダ・エクセラレーター)」を通じて、2019年からHelm.aiとの協業を開始した。2022年には、出資を通じて両社の連携を強化し、Helm.aiの先進的なAI技術とホンダの技術を融合させた独自ソリューションの研究開発を加速させている。

さらに、2025年7月に両社は、環境認識から意思決定、車両制御までを担うE2EのAIアーキテクチャーによる次世代自動運転、先進運転支援システムの開発強化を目的として、複数年にわたる共同開発契約を締結している。

E2E技術、つまりAIを活用した先進運転支援システムはレベル2.5に相当し、センサー情報を直接的にAIが認識、予測、判断して運転を行ない、ドライバーは交通環境を監視する義務はあるものの、高速道路だけでなく市街地でもハンズフリー、ペダル操作が不要な先進運転支援システムが可能になる。

このE2E技術による先進運転支援システムは、テスラ、中国の多くの自動車メーカーが先頭を走っており、日産が発表した次世代プロパイロットも同様のシステムである。

今回のホンダの追加出資は、この大きな方向性のもと、両者の関係性をさらに強化するものとなる。ホンダは、Helm.ai独自のDeep Teaching(ディープ ティーチング)技術や、生成AIを活用することで、目的地までの全ルートにおいて、一般道か高速道路かを問わずアクセルやハンドルなどの運転操作を高度に支援する次世代運転支援システムの開発を一層加速させていく。これらのシステムは2027年頃に北米や日本で投入を予定しているEV、ハイブリッド車の主力ラインアップへ幅広く適用することを目指している。

Helm.ai 公式サイト

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