ホンダ・レーシング(HRC)は2024年12月11日、ホンダのドライバー育成プログラム出身、太田格之進(おおたかくのしん)選手が、2025年にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)の最高峰GTPクラスに参戦することが決定したと発表した。
太田選手は北米最高峰のスポーツカーレースIMSAに、Acura Meyer Shank Racing(アキュラ・メイヤー・シャンク・レーシング)チーム93号車の4人目のドライバーとして参戦。デイトナ24時間レースを含む3レースに出場する。
太田選手がステアリングを握るAcura ARX-06は、北米でのモータースポーツ活動を担当するHonda Racing Corporation USA(HRC US)が開発したLMDh規格のスポーツカーで、IMSAシリーズのレースでもトップレベルの戦闘力を備えている。
LMDh規格とはル・マン/デイトナ共通規定のスポーツカーで、Acura ARX-06はホンダUSA製の2.4L・V6ツインターボ・エンジン+ハイブリッド用の50kWモーターを組み合わせた総合出力680psのハイブリッド・システムを搭載する。競合スポーツカーは、キャデラック、ポルシェ、BMW、アルピーヌ、ランボルギーニなど。
太田選手は2018年に鈴鹿サーキットレーシングスクールでスカラシップを獲得。ホンダのドライバー育成プログラム「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」を経て、2023年から国内トップカテゴリーであるスーパーフォーミュラとスーパーGT・GT500クラスに参戦している。
IMSA参戦に備えて、2024年10月にインディアナポリスのHRC USの拠点でドライビングシミュレーターを用いたトレーニングを開始。11月にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで実施されたIMSA公式テストでAcura ARX-06をドライブするなど、現地での経験も積んできている。