2023年10月20日、GMとその傘下のGMクルーズ・ホールディングス、そしてホンダは、日本での自動運転タクシーサービスを2026年初頭に開始する予定で、そのサービス提供を担う合弁会社の設立に向けた基本合意書を締結した。
今回決定した自動運転タクシーサービスは、クルーズ、GM、ホンダで共同開発したEVの無人自動運転専用車両「クルーズ・オリジン」(6人乗り)で、指定場所まで迎えにくるところから、目的地に到達するまで全て自動運転で行なわれ、配車から決済まで全てスマートフォンのアプリで完結するタクシー配車サービスになる。
クルーズ・オリジンは、運転席の無い自動運転車両であり、対面6人乗りによる広い車内空間と自家用車のようなプライベート空間を実現。ビジネスパーソンの移動時間の有効活用や、家族や友人たちともっと楽に安心して楽しみながら移動できるなど、新たな移動体験を提供する。
無人自動運転を実現するため、センサーはLiDARが5個、ミリ波レーダーが21個、カメラ16個を搭載。また高精度地図データを搭載し、システム故障が発生してもリカバリーできるフェール・オペレーショナル機能も備えている。
この自動運転タクシーサービスを、2026年初頭に東京都心部で開始予定としている。まずは数10台からスタートし、500台規模での運用を見込んでいる。その後、順次台数を増加させ、サービス提供エリアの拡大を目指すことになる。
なお、クルーズ・オリジンは、アメリカ・カリフォルニア州が2021年6月に試験許可を発行し、人間の運転手なしの、つまり無人自動運転の車両で限定的なタクシーサービスをサンフランシスコ、テキサス州オースティンで運行を開始している。
もちろん、日本での2026年の運行サービス開始に合わせ、法規も整備されるはずである。クリーズ・オリジンの場合は運転席、運転装置がないため「特別装備自動車」という扱いで、型式認証を受けることになる。
この注目のクルーズ・オリジンは「ジャパンモビリティショー 2023」のホンダ・ブースで日本初公開される。