ホンダとLGエナジーソリューションは2023年現地時間2月28日、EV用リチウムイオンバッテリーの生産合弁会社であるL-H Battery Company, Inc.がアメリカ・オハイオ州ジェファーソンビルの工場建設予定地で鍬入れ式を行ない工場の建設に着工した。
新工場は2024年末までの建設完了を目指している。その後、2025年中に北米で生産・販売されるホンダのEV用にリチウムイオン・バッテリーの量産を開始し、そこで生産されるすべてを北米にあるホンダの4輪車生産工場へ供給する予定だ。現地では約2200人の雇用を創出する計画で、年間生産能力は40GWhを目指している。
鍬入れ式には、本田技研工業の三部敏宏社長、LGエナジーソリューション・アドバンスドオートモーティブ・バッテリーディビジョンのDong-Myung Kim(ドンミョン・キム)プレジデントのほか、オハイオ州のオマイク・ドゥワイン知事、ジョン・ヒューステッド副知事をはじめとする州政府関係者、地元コミュニティー関係者などが参列した。
L-Hバッテリーカンパニーのロバート・リーCEOのコメント。
「ホンダとLGESという、卓越した歴史を誇る2つの企業の合弁会社を率いることは大変な名誉です。LGESはバッテリー生産の世界的リーディングカンパニーであり、飛躍する電動化の需要に応えるべく積極的な投資を続けています。ホンダという、品質と信頼に裏打ちされた世界的な自動車ブランドとこうして協業の途に着いたことをうれしく思います。両社の強みを持ち寄ることで、このJVは成功を収めると確信しています。将来にわたる持続的成長に向け、大きな変革の一翼を担っていきます」
L-Hバッテリーカンパニーのリック・リグルCOOのコメント。
「両社のパートナーシップについて、これまでさまざまな準備を進めてきましたが、本日ついに、オハイオ州南部のこのコミュニティーで新たな門出の日を迎えたことを非常にうれしく思います。この協業は2社だけのものでなく、地元の皆さんを交えた3者によるものと言っても過言ではありません。共通した認識と価値観を持ち、新しい従業員と一丸となってチームワークを育んでいくことが、成功の要だと考えます」