ホンダ オハイオをEV生産拠点に、LGとバッテリーも生産へ

ホンダは2022年10月11日、今後のEVの本格的な生産に向けて、アメリカ・オハイオ州内の3つの既存工場(4輪車を生産するメアリズビル工場とイーストリバティ工場、4輪車用パワートレインを生産するアンナ・エンジン工場)に、合計7億USドルを投資して生産設備を更新し、これらの工場を北米におけるEV生産のハブ拠点として進化させると発表した。

現在のメアリズビル工場

この生産設備の更新により、2026年にアメリカで発売を予定しているEV向けプラットフォーム「Honda e:アーキテクチャー」を採用したEVを、オハイオ州で生産する予定だ。アンナ・エンジン工場で製造するバッテリーケースと、LGエナジーソリューションとのEV用バッテリー生産合弁会社の工場で生産されるバッテリーモジュールを、メアリズビル工場で組み合わせてバッテリーユニットを製造し、これをメアリズビル工場とイーストリバティ工場で生産するEVに搭載する計画だ。

なお、ホンダは韓国のLGエナジーソリューションの合弁によるEV用リチウムイオンバッテリー生産工場を、オハイオ州の州都コロンバスから南西約40マイルに位置するファイエット郡ジェファーソンタウンシップに建設することも発表した。

両社による合弁会社は、35億USドルの投資と約2200人の雇用を地元にコミットしており、その投資額は、最終的には総額44億USドルとなる見通しとしている。

ホンダとLGエナジーソリューションの合弁会社は、関連当局の承認やその他の手続きを経て、2022年中に設立される予定だ。そして新工場は、2023年初頭の着工を経て、2024年末までの建設完了を目指すことになる。その後、2025年中に、アメリカで生産販売されるホンダとアキュラ・ブランドのEV用にリチウムイオン・バッテリーの量産を開始し、全量をホンダの工場へ供給する予定としている。

これらの発表により、ホンダのアメリカにおけるEVの開発・生産体制は日本の他社に先駆けて確立したことになる。

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COTY
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