ホンダのアメリカ法人のアメリカン・ホンダモーターは2022年8月19日、アメリカ市場における高級ブランド「アキュラ」の今後のデザイン方向性を示すデザインコンセプト・モデル「アキュラ・プレシジョン EVコンセプト」を、アメリカのカーイベント「モントレー・カー・ウィーク」で世界公開した。
モントレー・カー・ウイーク(Monterey Car Week)は、カリフォルニア州のモントレー半島に世界中からビンテージカーやクラッシックカーが集まるクルマの祭典だ。公開されたこのコンセプトモデルは、今後の電動化時代におけるアキュラのデザインの方向性を示すとされる純粋なデザインコンセプト・モデルである。
パワーボートのデザインにインスパイアされた流麗で力強いフォルムが特徴で、EVらしく開口部がないノーズ部にはLEDで光る新しいダイヤモンド・ペンタゴン・グリルを採用。また鋭角でシャープな形状のデイタイムランニングライトや「パーティクル・グリッチ」と呼ぶ独特の抽象的なパターンを前後の造形やホイールに採用している。そしてカラーはカリフォルニアの強い日差しに合わせて最適化されたマット塗装の「ダブル・エイペックス・ブルー」という名称の特別塗装としている。
また同時に、2024年中にアメリカで発売を予定しているアキュラ・ブランド初のEV量販モデルの名称が「アキュラ ZDX」となることも発表した。アキュラ ZDXは、クロスオーバーSUVで、今回のデザインコンセプトをを具現化する最初のモデルとなる。
既に発表されているように、ZDXは、ゼネラルモーターズ(GM)の「アルティウム」プラットフォーム+バッテリーを搭載した共同開発モデルで、スポーツタイプの「Type S」も設定すると発表した。
これらからわかるように、GMとホンダの協業は順調に進展していると推測することができる。