ホンダは2022年6月2日、軽自動車のN-BOX、N-WGNなどNシリーズの燃料ポンプに不具合があるとしてリコールを届け出た。なお、このリコールは2021年3月に届出が行なわれているが、該当車種が拡大したため、改めてリコールの届出が行なわれ、該当車両は21万9000台以上となっている。

不具合の発見は68件の市場からの報告によるもの。内容は、低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)の成形条件が不適切であったため、樹脂密度が低くなって燃料により膨潤して変形することがあるというもの。
そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。

なお、この不具合は大手サプライヤーが生産した燃料ポンプに起因しており、他の自動車メーカーの多くの車種でも同様のリコールが多数発生している。
対策は該当車両の燃料ポンプを対策品に交換することになる。
該当車両は2018年3月から12月の間に生産された、N-BOX/カスタム、N-BOXスラッシュ、N-WGN/カスタム、N-VAN、N-ONE、S600の合計8車種で、合計21万9623台となっている。
