2021年シーズンのF1世界選手権は12月12日、最終戦となるUAEで開催されたアブダビ・グランプリの決勝レースが行なわれ、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手がメルセデスチームのルイス・ハミルトン選手を最終周で抜き去り、ドライバー・チャンピオンの座を獲得した。
フェルスタッペン選手にとっては初のチャンピオンとなり、ホンダとしては1991年のアイルトン・セナ選手以来30年振りのドライバー・チャンピオンとなる。なお、コンストラクターズ・チャンピオンはメルセデス・チームが獲得した。
ドライバーズ・チャンピオンを狙うハミルトンとフェルスタッペンは同ポイントで最終戦を迎えていたが、決勝レースでは終始ハミルトンがトップを守っていた。が、フェルスタッペンのチームメイトのペレスが一時ハミルトンを抑えるなど協力した上に、他車のクラッシュでセーフティカーがコースに入る事態が終盤に発生。その間にフェルスタッペンはニュータイヤに交換したが、トップを走るハミルトンはタイヤ交換ができず、これによって最後の1周でフェルスタッペンはハミルトンを攻略することができた。
フェルスタッペンはシーズン合計395.5ポイントとなり、387.5ポイントのハミルトンを振り切った。なおコンストラクターズ・チャンピオンは、メルセデス・チームが613.5ポイント、レッドブル・ホンダが585.5ポイントで、メルセデス・チームが獲得している。
フェルスタッペン選手はオランダ国籍の24歳。2020年はシリーズ3位であったがついに念願のチャンピオンを手にすることができた。
2021年シーズンはホンダにとっては最後のF1レースとなるが、最終戦でチャンピオンを手にし、文字通り有終の美を飾ってF1グランプリから撤退することになった。