ホンダは2021年10月7日、10月11日~15日にドイツ・ハンブルグで開催される「第27回ITS世界会議ハンブルグ2021」に出展すると発表した。ITS世界会議は、交通諸問題の解決に向けたITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)の研究開発・実用化について活動成果を発表、議論する国際会議でホンダは最新の情報通信や制御技術の取り組みを紹介する。
ホンダITS 2021ブース WEBサイト:https://www.honda.co.jp/tech/ITS/2021/index.html
主な展示内容は以下の通り。
・ホンダ センシング エリート(自動運転レベル3達成技術):ヒューマンエラーの排除を目指した先進安全運転支援技術。安全性、信頼性を重視して開発した、ドライバーに代わってシステムが運転操作を行なう機能「トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)」
・AIを用いた予知予測・協調行動による自動運転システム:人工知能を活用し、危険に近づかない予知予測、他車との意思疎通を通じて分かり合う協調行動、走行・交通環境の学習により交通事故ゼロと自由な移動の拡大を支える自動運転技術。
・L3パイロットEUCAR(欧州の乗用車および商用車メーカーの自動車研究開発に関する欧州評議会)が推進する汎欧州レベル3自動運転実験プロジェクトL3Pilotへの参画、取り組み内容の紹介。
・セーフ スウォーム:コネクテッドカー技術(ネット接続型や車車間、路車間通信自動車通信)を活用し、安全でスムーズな交通の流れの実現を目指す技術コンセプト。
カーボンニュートラル実現に向けた取り組みの展示は以下の通り。
・ホンダ モバイルパワーパック搭載車両向けデータサービス:電動車両走行時に交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」に蓄えられる走行時の情報と、バッテリー交換ステーションの稼働データを合わせてクラウド上で解析し、データを利用者に提供することで電力消費の安定化を実現するシステム。
・ホンダ エレクトリック ロードシステム(走行中充給電システム):道路インフラからの給電システムと電気自動車の走行中充電技術をトータルシステムとして独自に開発。走行中に道路インフラからの給電で急速充電することで、充電のために走行できない時間の短縮や車載バッテリーの最小化、さらには航続距離の延長が可能。
エネルギー マネジメント システム:カーボンニュートラル実現に向けた再生可能エネルギーマネジメント技術の開発と、リアルワールドでのユースケース検証。
第27回ITS世界会議ハンブルグ2021 公式サイト:https://itsworldcongress.com/