ホンダ 四輪車の世界生産、海外生産、アジア生産、中国生産が暦年として過去最高を記録

ホンダは2017年1月30日、2017年累計および12月度の四輪車の生産・販売・輸出実績を発表した。

■生産

国内生産はこのところ小幅に減少する傾向が見られていたが、12月も76,758台は前年比で98.5%となり、4カ月連続しての減少となっている。そうしたこともあり、1〜12月を累計した暦年の実績でも生産台数は817,500台、前年比は99.7%と、僅かではあるが2年ぶりに減少となった。

対照的に好調なのが海外生産だった。12月の実績は351,676台。前年比は106.0%で、8カ月連続しての増加となっていると同時に、12月単月としては過去最高の台数となった。暦年でも4,419,342台は前年比105.8%。6年連続して増加を続けている。

海外生産の中でも米国を含む北米は、暦年で均すとやや減少しているが、12月単月では129,123台を生産し前年比は101.0%。これは2カ月連続しての増加となった。

欧州は逆に、2017年暦年は前年比124.2%の2,228,191台を生産し、6年連続増となると同時に過去最高を更新したが、12月に関しては10,835台で前年比98.5%。17カ月ぶりに減少となっている。

海外生産全体の好調を支えているのは、やはりアジアだ。12月実績の198,222台は単月としては過去最高で、前年比は110.0%。3年以上に渡る39カ月連続しての増加となった。暦年の2,228,191台にしても過去最高の台数で、前年比は114.8%。こちらは6年連続で増加している。

もちろんアジア生産で最も大きな割合を占めているのは中国。12月の134,204台、暦年の1,441,928台は、これも単月の過去最高、暦年の過去最高を記録した。

■国内販売

12月の国内販売は登録車が27,175台で前年比94.8%、届出車が26,141台で前年比100.3%。登録車の微減、届出車の微増という傾向がここ4カ月続いている。総合計では53,316台で、前年比97.4%は6カ月ぶりの減少となった。

2017年暦年でも傾向としては同様で、登録車が381,776台で前年比は99.5%、届出車が343,015台で前年比106.1%。ただし総合計については、724,791台で前年比102.5%と、3年ぶりに増加した。

ちなみにN-BOXは12月単月でも暦年でも、届出車名別で販売実績1位をキープ。台数はそれぞれ18,458台、218,485台だった。

■日本からの輸出

海外生産の増加にともなって、日本からの輸出については基本的に減少傾向が続いているが、12月の欧州向け輸出は6,787台、前年比168.9%と、前月を大きく上回った。アジアについても1,224台が輸出され、これは前年比155.9%と、7カ月ぶりに増加となっている。

ただし北米は大きく減少していて、そのほとんどを占める米国向けが3,218台で前年比33.2%。米国にしても北米にしても、7カ月連続しての減少となった。またその影響によって、輸出の総合計は12月実績で12,433台。前年比は80.3%と減少している。

2017年暦年では、いずれの地域向けも3年ぶりの減少となり、総合計では81,061台、前年比55.1%。海外への供給方法の軸足が、現地生産へ移行しつつあることを示す数字となった。

ホンダ 2017年累計および12月度 四輪車の生産・販売・輸出実績

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