【ホンダ】身障者、移送ドライバー向けの安全運転プログラム、補助装置を開発

福祉に従事する移送ドライバー向け 「移送安全運転プログラム」

2013年3月27日、ホンダは身体障害者や福祉に関わるドライバーが、より安心・安全に自由な移動ができるように安全運転プログラムを新たに開発し、4月からホンダの交通教育センターに導入すると発表した。これは、運転時の安全性確保に向けた教育機会を提供することが必要と考え、福祉関連施設および福祉関連団体の協力のもと、ホンダのグループ会社と共同開発したものだ。また、下肢に障害を持ち両上肢での運転操作が可能なドライバーに向けた、簡易型4輪ドライビングシミュレーター・ホンダセーフティナビ用「手動運転補助装置」を開発し発売もする。

安全運転プログラムは、4輪での運転復帰や社会参加を目指す身体障害者が安全運転に必要な「走る」、「曲がる」、「止まる」といった基本行動を実車走行による体験を重ねることで、運転操作・感覚を把握することができる「自操安全運転プログラム」と、福祉に関わる運転を行う人々のより安心・安全なドライブをサポートするための「移送安全運転プログラム」があり、交通社会に参加するための安全運転教育プログラムとして、今後幅広く活用していくという。

「手動運転補助装置」は、下肢障害者で両上肢での運転操作が可能な人が、実際の運転操作に近い環境で訓練することを目的として、現在販売している簡易型4輪ドライビングシミュレーター・ホンダセーフティナビに装着して使用するもので2013年3月27日から受注販売を開始した。

ホンダの交通教育センターのコースで行われる「自操安全運転プログラム」

●「自操安全運転プログラム」の特徴
安全運転に必要な認知・判断・操作の基本行動を、実車走行による体験を重ねることで、運転操作・感覚を把握することができるプログラム。なお、車両にはCCDカメラが取り付けられており、自分自身の運転を映像で振り返ることができるため、注意ポイントの「気づき」につなげることができる。
・受講対象者:医師の判断/運転免許センターの適性検査により運転可と判断された人

プログラムの内容は、走行準備、車両などの感覚、ハンドル操作、バック走行、ブレーキなどの感覚、低μ路危険体験(滑りやすい路面でのブレーキング体験)

●「移送安全運転プログラム」の特徴
介助・介護などの配慮を必要とする送迎サービスが増加する中、サービスを提供する人々が、送迎中の安全運転ノウハウや知識を身につけることができるサポートプログラム。事故を防止するための運転アドバイスのみでなく、送迎を利用される人の立場になって体験することにより、利用者へ注意を促す配慮を行うことの大切さを知り、安心して乗車してもらえるような教育を実施。

プログラム内容は、走行準備、ブレーキ操作、ハンドル操作、バック走行など。

Hondaセーフティナビ用「手動運転補助装置」

●Hondaセーフティナビ用「手動運転補助装置」
市販のステアリングなどと組み合わせることで、簡易型シミュレーターとして手軽に使用できるホンダセーフティナビに装着する装置。実車とほぼ同じ取り付け位置に配置することで実際の運転操作に近い環境でのアクセル・ブレーキ操作が可能。
<装置の概要>
・重量:4.5kg
・サイズ:横450mm×縦410mm×高さ310mm
・全国メーカー希望小売価格:5万8800円

「自操安全運転プログラム」「移送安全運転プログラム」に対する問い合わせ先
安全運転普及本部:TEL 03-5412-1736 FAX 03-5412-1737

Hondaセーフティナビ用「手動運転補助装置」に関する問い合わせ先
(株)マネージビジネス:TEL 042-729-5131 FAX 042-729-6896

ホンダ公式サイト

COTY
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