2012年6月6日、アメリカン・ホンダモーターは、今年の夏に発売予定の「フィットEV」が米国環境保護庁(EPA)から、交流電力消費率(電費)が29kWh/100マイル(都市/高速混合モード)、ガソリン等価換算燃費で118MPGeという、電気自動車として米国最高の電費性能の認可を取得したことを発表した。フィットEVは、高効率な電動パワートレインと20kWhのリチウムイオンバッテリーにより、82マイル(132km)という実用航続距離を実現しているという。
フィットEVはカリフォルニア州とオレゴン州で2012年夏から、東海岸地区では2013年からリース販売を開始する予定で。日本でも2012年夏からリース販売を開始する予定としている。
なお、電費は走行距離と走行後の充電に要する交流充電電力量より算出(ただしアメリカで定められた条件での算出)、ガソリン等価換算燃費は、ガソリン1ガロン(3.785L)と等価な電気エネルギーを33.7kWhとして換算している。
フィットEVは三菱i-MiEV/ミニキャブMiEVと同様に東芝製のSCiB型リチウムイオン電池を採用していることが特徴だ。東芝のSCiB型は、単体出力はやや低いが、正極にマンガン材、負極にSCiB(チタン酸リチウム。通常の負極材はカーボン)を採用しているため、耐熱、耐クラッシュ安全性が高く、長寿命(15年・24万km以上)、充電時間が短いという特徴を持っている。