【ホンダ】CR-Vが4代目へフルモデルチェンジ

新型CR-Vの画像
↑今回から設定された2.0Lの20G

2011年11月に行われたロサンゼルスオートショーにおいて、ワールドプレミアされた4代目となるホンダCR-Vが、東京モーターショーに先駆けて11月28日に日本国内でも発表された。発売は12月を予定している。

すでに国内でのティザーサイトはオープンされており、それをご覧になった方も多いことと思う。オフィシャルサイトでは2.0Lモデルの追加や新開発の4WDシステムの採用などが告知され、大胆なエクステリアデザインと洗練されたイメージのニューCR-Vを見ることができる。

新型CR-Vの開発コンセプトは、初代から引き継がれる「いつでも、どこへでも、気軽に、気持ちよく」走るクルマであることとし、そのために、デザイン/パッケージング/メカニズムのすべてにわたり、高効率を追求している。具体的には、乗用車の燃費性能と乗り心地を得ること、居室のくつろぎ感や荷室の使いやすさにこだわったミニバンの機能性と使い勝手を高めること、車両安定化制御技術や新開発した4WDシステムによるSUVの安心感と頼もしさに磨きをかけること…などがテーマだ。

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↑こちらが4WDの24G

新型CR-Vのエクステリアは、ボディ下部フロントからフェンダーアーチ全周、サイドステップをガーニッシュで覆い、がっしりとした力強さのある車格感が印象付けられ、空力を考慮した形状のフロントバンパー、ヘッドライトと一体化したグリル、そしてCR-Vのアイデンティティとされる縦型リヤコンビネーションランプも大きくボディサイドに回りこむ大胆なデザインになっている。さらに、曲率の大きいテールゲートガラスの採用など、個性ある仕上がりにして、アメリカ向けテイストを強調しているのが印象的だ。

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ボディサイズは全長4535mm(+30mm/先代との比較、以下同)、全幅1820mm(±0)、全高1685mm(-5mm)、ホイールベース2620mm(±0)と少し小さくなっているが、室内は従来モデルに対して室内長を225mm延長し2125mm、室内幅を75mmワイドな1540mmに、荷室容量も65L拡大して589Lの容量を確保している。ちなみにアンテナを除くボディの高さは1650mmで、前後シートとも従来と同等のヘッドクリアランスを確保しながら、先代より30mm下げられている。

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エンジンのラインアップは従来が2.4Lだけだったのに対し、FF専用として2.0Lエンジンが加わった。このエンジンは可変吸気量制御機能のi-VTECエンジンで、吸気バルブの遅閉じのミラーサイクル運転を行ない、また、ドライブ・バイ・ワイヤによりスロットルバルブも緻密に制御してポンピングロスを大幅に低減させている。組み合わされるトランスミッションはトルクコンバーター付きのCVTで、滑らかな走行とスムーズな変速を実現している。出力は150ps/6200rpm、最大トルクは191Nm/4300rpm。燃費はJC08モードで14.4km/L、10・15モードで15.4km/Lとなっている。

一方、2.4Lエンジンは従来と同排気量ながら、圧縮比を高めるなど20psのパワーアップが行われた。DOHC i-VTECエンジンはVTECに加え、エンジン負荷に応じて吸気バルブタイミングを連続的に制御するVTCを組み合わせている。この2.4Lエンジンに組み合わされるトランスミッションは5速ATのパドルシフト付きになる。エンジンの出力・トルク向上によって、ハイギヤレシオ化が可能となり、また低フリクションクラッチの採用、ロックアップ領域の拡大などにより、低燃費化にも貢献している。出力は190ps/7000rpm、最大トルク222Nm/4400rpm、燃費はJC08モードで11.6km/L、10・15モードで12.2km/Lとなっている。

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↑24Gはこの4WDレイアウトのみ

4WDシステム(リアルタイムAWD)は24Gグレードに採用される。FFを基本とし、走行状況に応じてリヤタイヤへ駆動力を配分するオンデマンド4WDだ。新型では従来の機械式油圧ポンプから電動モーターポンプ式に変更され、電子制御化されたことで、前後輪の駆動力配分が緻密に行われ、雪道や悪路、コーナリング時などでより安定性を高めている。さらにクルーズ走行機能も充実し、FF走行時にはリヤタイヤへの駆動力を完全にカットすることができ、駆動ロスを低減している。

この24Gグレードでは前後輪の駆動力配分に加え、VSA(車両挙動安定化制御システム)のブレーキ/エンジントルク制御により左右輪の駆動力も緻密にコントロールされる。滑りやすい車輪にブレーキをかけ、逆に反対側の車輪へ駆動力配分を多くすることでタイヤの空転を抑制するのだ。

また、20Gも含め全車にVSAとモーションアダプティブEPSを標準装備している。コーナリング時など挙動の乱れに対して操舵力アシスト制御を行うモーションアダプティブEPS(電動パワーステアリング)とVSAが協調制御される。例えば、左右輪で異なる路面状況での制動時にVSAがブレーキとエンジントルクを制御するとともに、モーションアダプティブEPSが操舵をアシストし、挙動の乱れを収めやすくするシステムになっている。

新型CR-Vの画像

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↑ワンモーションでシートがフォールダウンする

■CR-V 20G(24G)主要諸元

●ディメンション:全長×全幅×全高=4535×1820×1685mm/ホイールベース=2620mm/車両重量=1460(1540)kg ●20Gパワートレイン:R20A型+CVT/排気量=1997cc/110kW(150ps)/6200rpm/191Nm/4300rpm/JC08燃費=14.4km/L/10・15燃費=15.4km/L ●24Gパワートレイン:K24A型+5速AT/排気量=2354cc/140kW(190ps)/7000rpm/222Nm/4400rpm/JC08燃費=11.6km/L/10・15燃費=12.2km/L ●ステアリング:ラック&ピニオン(電動パワー) ●タイヤサイズ(前/後)=225/65R17 102S ●ブレーキ(前/後):Vディスク/ディスク(ドラム駐車ブレーキ内蔵) ●サスペンション(前/後):ストラット/ダブルウイッシュボーン ●乗車定員=5名 ●車両本体価格: 20G=248.0万円/24G=275.0万円( 消費税込み)

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