ダイハツは2024年1月16日、国土交通省から認証に関する不正に関して是正命令を受けるとともに、特に悪質な不正であると判断された3車種(ダイハツ・グランマックス、トヨタ・タウンエース、マツダ・ボンゴ:いずれもトラックで、同一車種)の型式指定の取消し手続きが行われることになった。
また、ダイハツ・キャスト、トヨタ・ピクシスジョイは基準不適合の可能性があるため、早急にリコールを実施することも命じられている。
ダイハツは2023年12月に第三者委員会の調査結果を国土交通省に提出し、その後は報告書内容の事実確認のため、翌日以降に国土交通省による立入検査を受けてきた。
型式指定の取り消しは、立入検査の結果、特に悪質な不正であると判断されたためだ。また、是正命令は法令違反につながる不正行為を行なった社内体制については、二度とこうした不正行為を起こさない体制への抜本的な改革を促す内容となっており、ダイハツの抜本的な対策が改めて国土交通省に報告されることになる。
ダイハツは、再発防止策をとりまとめ、国土交通省へ1ヶ月以内に提出し、その後の実施状況についても四半期毎に報告するとしている。
なお、不正が明らかになった車種に関してはダイハツにより改めて技術検証を行ない、安全性能・環境性能が法規基準を満たしていることを確認しているが、国土交通省の指示に基づき、必要に応じて認証当局立会いでの試験も行なうことになっている。
今回の型式指定の取り消しは、いわば国土交通省による不正に対する象徴的な制裁で、今後の立会い再試験で、基準にパスしていなければ追加の型式指定取り消しが発生するが、おそらく基準はパスすると推測されている。