ダイハツと「あいおいニッセイ同和損害保険」は2022年8月5日、クルマの維持費の低減、中でも万一の事故時の修理費の低減について共同取組みを行ない、ダイハツは「高額部品の損傷しない部位への配置」や「簡便廉価な修理方法提供と部品供給」などのD&R(Damageability:壊れにくさ、Repairability:修理しやすさ)性能の改善項目を新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」に反映させていることを発表した。
7月13日に発売した新型「ムーヴ キャンバス」では、さらにこの取り組みを進化させ、DNGA第1弾の「タント」、第2弾の「タフト」で蓄積したD&R性能の改善ノウハウを、商品の企画段階から織り込んでいるという。
予防安全機能の進化とD&R性能改善が図られた結果、新型「ムーヴ キャンバス」は、あいおいニッセイ同和損保が国内損害保険会社として唯一保有する衝突実験設備での衝突実験を通じて壊れにくさ・修理しやすさが客観的に証明され、車両保険割引「ドーン!とおまかせ」の対象車として車両保険料の5%割引適用が決定した。
「ドーン!とおまかせ」は、あいおいニッセイ同和損保の衝突実験設備を活用した車両保険割引「耐損傷性・修理性割引」のペットネームだ。保険契約したクルマの初度登録(検査)年月から保険始期の属する年月までの期間が13か月以内であることを条件に割引が適用されることになっている。
D&R性能の改善は、修理費や保険料などの車両維持費低減に加え、交換部品の削減(廃棄部品の減少)による省資源化や塗装溶剤等環境負荷物質の排出量低減に寄与するなど、環境負荷軽減に効果を発揮する。
また、万一の事故でも壊れにくく修理しやすい自動車は、自動車のライフサイクル全体にかかるCO2排出削減につながり、SDGsの実現にも寄与することになるのだ。