ダイハツは2015年10月29日から開幕する第44回東京モーターショーに、ワールドプレミアとなる4台の参考出展車と、市販モデル10台、技術展示を出展すると発表した。
東京モーターショーにおけるダイハツのテーマは、「POSSIBLE! あすの『できる』をダイハツと」だ。人に寄り添う軽自動車をさらに進化させることで日常生活に楽しさや喜びをプラスし、乗る人が笑顔になるクルマ造りを表現する。
■NORI ORI(ノリオリ)
すべてのユーザーが直面するクルマに対するハードル、乗り降りに着目し、イージーアクセスできるように、超低床でフラットなフロアとしている。横からでも後部からでも乗り降りできる2ウェイ・アクセス式大開口ドア、電動スロープを備えることで、ベビーカーから車椅子まで幅広い用途で乗り降りのしやすさを追求した「近未来のマルチユース・コミューター」を提案するコンセプトカーだ。車椅子は2台を折りたたまずに乗せることができる。
「NORI ORI」は高齢化社会に向けてのコミューターと位置付けており、単なるコンセプトカーではなく、近い将来に市販化を想定したモデルだ。サスペンションはダブルウイッシュボーン、リヤはトレーリングリンクとした専用プラットフォームを採用。タイヤも専用のブリヂストン製だ。車高自動ダウンシステムを採用することで超低床のメリットをより引き出すことがでくきる。
■TEMPO(テンポ)
車名のテンポは、店舗をかけており、軽自動車の新しい形としてFF用のプラットフォームを採用した新ジャンルのスペース系商用車を提案するモデルだ。FFのメリットを生かし室内スペースの自由度を追求し、出展車は移動販売車としている。運転のしやすさ、乗り降りのしやすさを生かした商用車として、新たな市場を開拓するモデルだ。
助手席側はLED照明が付きガルウイング・ドアを採用。カウンターテーブルを一体化したショーケースも設置。車両側面にはデジタル看板を設置している。TEMPOはウェイクをベースとしており、市販化はそう遠くないと予想される。
■D-Base(ディーベース)
ニューベーシック・スモールカーの提案とされているが、次期型ミラ・イースのスタディモデルだ。e:Sテクノロジーを進化させた改良したエンジンを搭載し、更なる燃費性能を追求した次世代モデル。新たなデザインを採用しエコ&スマートを表現している。
タイヤは145/55R18と異例なサイズで、ブリヂストンのオロジック・タイヤを採用しているのが注目される。
■HINATA(ヒナタ)
デザインと室内スペースの新機能を融合させたラウンジデザインの軽自動車として提案するスタディモデルだ。デザイン・コンセプトはナチュラル・リラックス。パッケージは室内の広々感を追求し、両側観音開きドア、ユニークなシートアレンジを採用している。
インテリアに自然素材を多用。シートアレンジは、ドア開口方向にベンチシートを回転配置することができ、縁側でのんびり日向ぼっこするイメージを取り入れている。