ある日の休日、気の向くままにクルマを走らせて、ドライブを楽しむ。その目的地は気軽な感じで、思いついたら、サッと出かける。そんな肩肘張らないぐらいがちょうどいい。
たとえば、食。地味あふれる、その土地の食材を使った食事を楽しむ。まさに大人の趣味といったところ。もちろんその足としては、クルージングで気持ちよく流せて、ワインディングでは頼もしさを見せてくれるようなクルマを選びたい。ストレスなく目的地までドライブする、つまりGT(グランドツーリスモ)的な味わいをもったクルマというのはどうだろうか?
そんな条件にぴったりな今回の足として選んだのはJAGUARのXJ。目的地は、伊豆半島・伊豆高原にあるオーベルジュ「チェリーテラス」。こちらは伊豆ならではの海の幸を活かしたフレンチが自慢で、オーベルジュなのでもちろん宿泊が可能と、ヨーロッパの田舎にあるような本格スタイルが特徴でもある。
大人のドライブの目的地としては最高の場所だ。そしてなによりもうれしいのが、オーナーが大のJAGUARファンであるということ。数々の名車を乗りつつも、JAGUARについては2台所有していて、なかでもダブルシックスについてはお気に入りというから、JAGUAR談義にも花が咲きそうだ。
都内を出発してのJAGUAR XJでの旅は快適そのもの。でも、ただ楽というわけではない点に注目。車内響く心地よいエンジンの鼓動、タイトなコーナーでも懐深く受け止めてくれるしなやかな足回り。そして疲れを知らない、そっと包み込んでくれるような極上のシート。そして斬新なデザインが散りばめられたインテリアの造りなど、最新のJAGUARならではの高揚感が、これから始まるドライブそのものへの期待感も高めてくれる。ショートトリップとはいえ、旅の相棒としてうってつけといっていい。
ひと休みがてら、止めた峠の駐車場での佇まいも存在感十分。見た目のプレミアム感も感じられてオーナーとしても満足度が高い一台だ。
そして気持ちのいいドライブをほどよく楽しんだところで、チェリーテラスに到着。オーナー、シェフ、そしてダブルシックスが出迎えてくれる。新旧JAGUARの対面。その間には数十年という長い時間が流れているけど、共通の世界観が感じられるのは、JAGUARの伝統ゆえなのだろう。
そして目当てのフレンチに舌鼓を打ちながら、シェフとの料理談義。そしてオーナーとはジャガー談義も。話はJAGUARとフレンチに共通するプレミアムについてまで広がって、付加価値に対してお金を払うこと。そしてそれによって得られる心の価値など、ふたつの意外な関係性に驚いたりと、時間を忘れた楽しい時間が過ぎていく。まさにどちらも日々の生活を、そして人生を豊かにしてくれる存在であるということまで及んだり。大人の休日の過ごし方もクルマひとつ、目的地ひとつで変るということが感じられた、素敵な一日だった。
■オーベルジュ紹介■
魚介は伊豆の豊かな地元の物を。また野菜は全国各地から、シェフが納得した物を厳選して使用する。そのスタイルは変に手を加えたものではなく、あくまでも素材の持ち味を活かしたスタイルだ。冬のシーズンはブイヤベースも楽しめて、これを目的にやってくる常連も多い。また伊豆といえば温泉だが、こちらは伊豆では少ない100%源泉掛けながしで、露天風呂もある。
伊豆高原オーベルジュ「チェリーテラス」
静岡県伊東市八幡野1259-20 TEL&FAX 0557-54-1055
http://232.jp/
諸元表 |
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JAGUAR XJ SUPERSPORT LONGWHEELBASE |
全長5260mm×全幅1900mm×全高1455mm |
ホイールベース3155mm |
4999cc |
水冷V型8気筒DOHCスーパーチャージャー |
6AT |
375kW(510ps)/6000-6500rpm |
625N・m/2500-5500rpm |
?\18,150,000 |
JAGUAR CALL 0120-050-689(土・日を除く9:00-18:00)